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【4巻完結】カードゲームで恋愛を描くマンガ「Wizard’s Soul 恋の聖戦」の面白さが異常

これも来年くらいにアニメ化されそう

こんにちは。コウノ アスヤ(です。

男の子なら誰でも、幼い時に「俺のターン!ドロー!」と叫びます。叫びますよね?他の事に目もくれず、ひたすらにカードの中の世界に憧れ、集め、工夫し、バトルした…。けれどカードゲームはいくら極めてもモテない!遊んでる姿はカッコ良くない!

そんな経験をした全ての男達に朗報。そして、そんな男の子達を理解できなかった女の子達にも朗報。つまり、全ての人類に朗報!

カードゲームが強ければモテる!そんなとんでも世界観のマンガがあるんです。しかも、女の子が主人公。しかも、面白い!

カードゲーム「ウィザーズ・ソウル」

このマンガはとにかく世界観が独特です。
Wizard’s Soul(ウィザーズ・ソウル、WS)というトレーディングカードゲームが日本中に浸透し「WSが強い=モテる」という方程式が成り立っているという、普通に聞いたら企画が通りそうにない内容(笑)。いやしかし、だからこそ、そこが良い!小学生の男の子だけじゃなく、大の大人の、道端の女子高生も、トップアイドルも全ての人がWSを遊んでいて、日本中の人間がカードゲームを遊んでいるんですよ!なんて素晴らしい世界。

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もちろん、そんな世界だと、人からの人望や組織からの評価にも、WSの強さが加味されます。なんということ…
そして、つまるところそれは、カードゲームが強い=モテるということ!笑
この設定を駆使した、カードゲーム×恋愛というギミック、これは斬新です。他に類を見ないです。

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カードが強ければ、モテる!!進学も有利!!なんならお金も稼げちゃう!!そんな世界――。父親が作った賭けカードの借金を返すため、中学生のまなかはTCGの大会で優勝賞金を狙いにいく。

ストーリーは極々シンプルなんですが、このマンガの良いところは「カードゲームを難しく描きすぎていない」ところだと想います。

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しかし、かといって薄っぺらい描写かと言われるとそうでもありません。
あとがき等を読むと、このマンガの作者である秋★枝さんは、かなり綿密にWSのルールを構築しています。にも関わらず、ルールの部分を細かく描写しないのはなぜか?それはカードゲームという遊びが持つ、根本的な面白さを伝えるためでしょう。

「相手のデッキを考察する」「相手の出方を読む」「裏をかく」「パターンを予測する」などの人とバトルする楽しみ、そして「カードを手に入れる」「交換する」「プレゼントされる/する」などの楽しみをとても上手く描いてます。

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更に、このマンガはそれを恋愛ものとして昇華させてるのもスゴイ!
詳しい話は読んでからのお楽しみということにしておいても、なんだか恋模様がやけにリアルというか、女同士の妬み嫉みや私情のもつれなど…カードゲームの殻を被ったれっきとした恋愛漫画でした。

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時にはこういった甘酸っぱいシーンも。

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トーナメントを進んでいるまなかに立ちふさがる、様々な敵も魅力的。それぞれ戦い方が違ってておもしろいし、「その人にとってカードゲームとはどういうものなのか」もしっかり描かれててキャラも立っている。

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カードゲームを取り扱っていますが、難しくないし、絶妙な読みやすさでした。遊戯王などのカードゲームバトルものとしても、女の子を主人公とした恋愛ものとしても、両方の意味で楽しめるので男性女性両方にオススメです。

残念ながら4巻で打ち切りとなってしまったようで、若干投げっぱなしな部分があるものの、見事にまとめあげていて普通に4巻完結として読めるものになっています。そして読み終わった今、僕は猛烈にカードゲームがしたいです。なので、丁度日本上陸したHearth Stoneを遊ぶこととします。うん、タイミング最高。

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この記事を書いた人

asuyakono

コウノ アスヤ

1992年生まれ、岡山県出身。武蔵野美術大学デザイン情報学科を卒業した後、都内でデザイナーとして活動中。小さい頃からゲーム好きで、四六時中ゲームのことを考えている。

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