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【感想】「ワイルド・スピード SKY MISSION」シリーズ未経験者がラストシーンで号泣するまで

ワイルド・スピードSKY MISSION

ワイルド・スピード SKY MISSIONがどうやら世界的なヒットを飛ばしているらしい。
自分のTwitterのタイムラインにも「泣けた」「ラストのあれはズルい」「ポールありがとう」など色々な感想が飛び交っており、ライムスター宇多丸による「週刊映画時評ムービーウォッチメン」でも絶賛されていたこの作品。全くのシリーズ未見でしたが、丁度その時ご飯を食べていた友人がシリーズファンだということだったので、前知識も何も調べずに完全なシリーズ初心者としてこの「ワイルド・スピード SKY MISSION」を観てきました。それが4月18日(土)のこと。

結果からいえば、僕はこのSKY MISSIONでシリーズに興味を持ち、シリーズ6作品+短編2本を全て鑑賞し、そして本日、再びSKY MISSIONを見、一回目とは比べ物にならないぐらい感動し興奮し、涙しました。

せっかくなので、全作品の感想を書き綴っていきます。
すこしでもワイスピシリーズのファンが増えればいいなぁ。

ワイルド・スピード SKY MISSION(1回目)

巨大な犯罪組織を率いていたオーウェン・ショウ(ルーク・エヴァンス)一味を撃破し、彼から恋人レティ(ミシェル・ロドリゲス)を取り戻したドミニク(ヴィン・ディーゼル)。ロサンゼルスへと戻った彼は、相棒のブライアン(ポール・ウォーカー)や妹のミア(ジョーダナ・ブリュースター)らと平穏な毎日を過ごしていた。しかし、オーウェンの兄である特殊部隊出身の暗殺者デッカード(ジェイソン・ステイサム)が復讐(ふくしゅう)を開始し……。

※1回目視聴直後に書いたものです。

とてもテンポ良く進んでいくストーリーと、実際に車をぶち壊しまくり「マジかよ」と思わず口に出してしまうようなアクションシーンがとても楽しく、単純に頭を空っぽにして楽しめる超面白いアクション映画。トニー・ジャーが敵役として出演していたのも個人的に嬉しかった。
シリーズファンの友人は、繋がりがどうとかブライアン役のポールがどうとか、色々感極まってたけどそのあたりは正直よく分からない。
けれど、シリーズファンとシリーズ初心者が両方楽しめて、見終わった後にあーだこーだ言える作品ってとても良いなぁ。

ちなみに、ラスト付近のシーンも、過去作を知らなくても、今までの思い出がフラッシュバックするという演出として普通にウルっときた。過去の映像だとすっごい若いし、長い年月をかけた物語だったんだなぁと感じた。

見終わって聴いたけど、どうやらブライアン役のポール・ウォーカーが今作の撮影中に亡くなっていたのだそう。
あー、それでラストシーンだけ急にシンミリした感じだったのかと納得。

ワイルド・スピード

スカイミッションがとても面白かったのでとりあえず1作目を鑑賞。なるほど、これが原点か。
最新作とは全然違う、カーレースを主体とした友情・家族映画といった印象で、特にドムのパパ兄貴感が半端無く、ブライアンが徐々にドムファミリーに惹かれていく気持ちがとても良く分かる。
ラストシーン、ブライアンがヘリを呼ぶシーンのドムの表情が…くぅー!

レースシーンも、古い映画なので映像表現それ自体はとてもショボく見えるけど、加速時のワープ感とか、レース中のカメラワークとかすごい臨場感があって好きな感じ。
あと「とりあえずみんな若ぇなおい!」って思いながら見てました。

Turbo-Charged Prelude(短編)


1の後、ブライアンがマイアミまでたどり着く逃避行。
セリフは無く、ミュージックビデオの様な作品ですが、ブライアンのレース大好き感、車をテーマにしたストーリーは健在。
特別面白い!とか感じたりはしなかったけど、ブライアンとカーレースにフォーカスしてあるから安心して見られました。
美女が出てくるのはもはやお約束だね。

ワイルド・スピードX2

スカイミッションでは洋画の定番「おもしろ黒人」的なキャラだったローマン、機械に強い「テズ」の2コンビが初登場。
ドムカッコ良かったのになーと思いながらも、ローマンが良いキャラしていて、1作目には無い明るさと楽しさがあった。なんなら1より好きかもしれない。
アクションシーンも去ることながら、敵の組織に潜入捜査していたモニカとブライアンが重なって、なんとも言えない感じに。
車の中でテンションの挙がる敵に対して、シートぶっ飛びボタンを押せなくなるブライアンも可愛くて良かった。

Los Bandoleros(短編)


1で街を去り、ドミニカで過ごすドミニク(笑)に、ハンとレティが合流するお話。
Los Bandolerosというのは「山賊」とか「盗賊」といった意味で、「なぜドムがガソリン強盗をするようになったのか」が描かれてます。カーレースやアクションは無く、現地でのドムの生活、レティのデートムービーみたいな内容です。これを見るとMAXのドムにより感情移入できそう。
ちなみに監督はドミニク役のヴィン・ディーゼル。

ワイルド・スピードX3

ドムもブライアンもいねぇのかよ!と思ったけど、馴染みの東京でバカスカ走りまくるシーンは素直に燃えた。見た人が口を揃えて言う「TOKYO DRIFTは別に見なくてもいいかな」というセリフの意味がわかった気がする。とはいえ、こういう映画にありがちな「よくある勘違い日本描写」をも楽しめる作品だと言えなくもない。
あと、スカイミッションで死んでた、ハンというキャラクターが生きてて、いい味出してた。
そして、最後のドム登場シーンで「うぉ!ドム帰ってきた!」と歓喜。やっぱドムのパパ兄貴カリスマ感ハンパねぇ。

ワイルド・スピード MAX

ついにドムとブライアンが帰ってきた!初っ端から二人のコンビネーションで盛り上がる。
マッチョ兄貴×さわやかイケメンのコンビが、会話し、バカにし合い、レースでライバル意識を燃やす構図を見てると、やっぱりワイルド・スピードはドムとブライアンだよなぁって思う。
そして、過去作の要素を使ったり、シリーズのお約束みたいなシーンが増えてきてて、鑑賞中の旨味と深みが増してきてる気がする。
アクションシーンは、急にど派手になってて、「あー、この編からスカイミッション系の方向にシフトしたんだな」と分かる。
ラストシーンのドムの苦笑いがなんとも言えない表情で最高。
この映画、ドムの表情で9割構成されてる。

ワイルド・スピード MEGA MAX

ドムとブライアンにより再始動したアクション寄りのワイスピ2作目。ホブスというマッチョ捜査官が初登場し、レティも再登場。
ミアの妊娠、チームの招集、ラストシーンの強奪ミッションなど、今まで以上に「家族・チーム感」が強調された構成がすっごいツボだった。
一人ひとり過去作の相棒が登場するシーンとか、仮想コース作って練習するシーンとかすっごい燃えた。
テンポとアクション、そして最後のオチが綺麗にまとまっていて、今のところシリーズで一番好きかもしれない。
最後の最後でドムにしてやられたホブスの「やってくれたなドム」的な表情が最高。僕も同じ表情してました。

ワイルド・スピード EURO MISSION

あんだけ安寧を求めてたのにまたバトルんかいって思ったけど、レティが生きてるかもと言われたら仕方ないよなって感じ。
マックスからどんどんアクションが派手になり、ちゃんと過去作よりも勝ってるのが本当にすごい。
そして、ハンとジゼルの会話等でTOKYO DRIFTやスカイミッションへ上手く繋げていたことに感服。
「あー、なるほど、それであれがあーなってたのか…上手いなぁ」と感心した。全てが気持ちいい。

ワイルド・スピード SKY MISSION(2回目)

ワイルド・スピードSKY MISSION
※若干ネタバレあります

IMAX3Dで鑑賞。
全てのキャラと全ての伏線が理解できる…!頭に入ってくる!3D迫力ある!

ハン!あの時、ジゼルの写真持ってたのね、切ない…。
ローマン!おまえいつからこんなに面白キャラになっちまったんだ!初登場のシーン思いだせよ!
テズ!もうアフロにはしないのかよ!ラムジーに立ち位置取られないように気をつけろよ!
レティ!記憶を失っても、再びドムに恋をするのね。戦える女性、かっこいい。
ミア!なんか綺麗になったなぁ…あんまり登場しなくなったけど。ブライアン、かっこいよね。
ドム!やっぱあんたはパパ兄貴だ!ブライアン家族へかける言葉や気遣いがいちいちカッコイイ。
ブライアン!「初めて君のサンドを食べた時から結ばれてた」なんて、ウルっとさせんじゃねーよ!ちきしょう。食ってたなぁサンド。

そして、ラストシーン。
2回目を見てる最中、そっか、もうポールはこの世にいないんだよなと思って見てたから、浜辺で家族ではしゃぐブライアンを見てるとこの時点でもう涙が出そうに。去ろうとするドムにレティがかけた「別れを言わなくていいの?」「家族にさよならはいらない」というやりとり。このセリフはそのまんま、映画の、ポールのファンたちの言葉でもあります。
そして、 ウィズ・カリファのSee You Againと共にフラッシュバックするブライアンの映像。(だめた、涙が…)
先に行ってしまったドムに追いついたブライアンは「さよならも言わずに言っちゃうのか?」とドムに言う。あなたがそれを言いますか…ポール。。。
そして、分かれ道で離れていく二人。カメラはブライアンを追いかけ夕日が差し込む。

大号泣しました。多分目からガソリン出てた。
こりゃ大傑作だ。最高の追悼映画だ。

ちなみに、僕の地元である岡山県のイオンモールでは、ワイスピ新作が公開されると改造車が集結するらしい。面白い。
みんな家族だもんね。

こうして僕はシリーズファンとなった

普通に面白かったスカイミッションを発端とし、過去作を1から見始め、段々とシリーズファンになり、2回目のスカイミッションではラストシーンで号泣メーン。宇多丸さんがラジオで「映画という媒体における主演俳優への弔い方としては、コレ以上愛にあふれた完璧な作品は無い」といってた意味がわかりました。
ポールの笑顔、今までのフラッシュバック、ウィズ・カリファのうた、そして、最後の分かれ道…。
ありがとうポール。あなたは永遠に僕たちの家族だ。

ちなみに、第8作が製作決定したそうで。楽しみですね。
これからも僕は全力でワイスピシリーズを布教していきますよ。

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この記事を書いた人

asuyakono

コウノ アスヤ

1992年生まれ、岡山県出身。武蔵野美術大学デザイン情報学科を卒業した後、都内でデザイナーとして活動中。小さい頃からゲーム好きで、四六時中ゲームのことを考えている。

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