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【感想】「ガールズ&パンツァー 劇場版」これは傑作だ!ワイスピ顔負けアクション、マッドマックス並の情報量

女の子が戦車にのってバトルするアニメ「ガールズ&パンツァー」の劇場版が11/21から公開中です。

全12話+OVAのその後を描く本作。テレビシリーズは見ていたものの当初は映画はスルーする予定でしたが、何やらすこぶる評判が良い!TwitterでもFacebookでも2chでも…どこでも!!これは観なければと思い立ち、OVAを鑑賞した後、映画観へ。

結果、今年度No.1級のアニメ映画だったことが発覚いたしました。

あ、コウノ アスヤ(です。

みんな戦車好きでしょ?

ガールズ&パンツァー、通称ガルパンは、端的に言うと戦車バトルアニメです。萌え要素、つまり可愛い女の子も魅力ですが、戦車無しにはガルパン無しです。可愛い女の子が戦車にのってバトルする、この気持ち良さったらない。設定上、模擬戦という事になってますが、かえってそれが良い。プラモデル的な戦車の魅力、試合としての戦略の妙などを楽しむことが出来ます。

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男の子ならみんな大好きな乗り物、それが戦車。異論は、ないでしょう。

音!音!音!

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今回の劇場版、思い返せば音の迫力が半端じゃありませんでした。

履帯の無限軌道が地面を駆ける音。砲弾が装填される音、射撃される音、空気を切り裂く音、装甲に被弾する音、爆発する音。木が倒れる音、岩が砕ける音、建造物が崩れる音。これら戦車が出す音ひとつひとつが、このアニメの魅力です。それが劇場アニメへと昇華されることで、戦車バトルの迫力がとんでもない事になっていて、ドッカンドッカン暴れまくって撃ちまくる戦車のシーンだけでお腹いっぱいにすらなるレベル。

戦車が出す爆音が僕の身体に打ち込まれる快感!戦車が戦えば戦うほど、にやけが止まらなくなる!やっぱりアクション映画はアクションあってなんぼ!ドンパチやってなんぼです!ん?アクション映画だっけ?

情報量が多い…!

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テレビシリーズでも顕著だった「戦車描写の細かさ」が、さらにスケールアップしてました。一回観ただけの僕は気づけませんでしたが、画面の端っこのほうでキャラクターがちゃんと戦車戦におけるハンドサインを使っていたり、狭い場所ならこうする、囲まれたらこう動く、などの「戦術」もちゃんと実際の方法論で描かれていたらしいです。結果、1画面1シーンに詰め込まれた情報量がマッドマックス並になってて、いい意味で笑っていまいました。特に終盤に向かうにつれて徐々にセリフが減っていって、戦車の絵だけでアクションを魅せるとんでもない映画にすらなっていくという…。

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何度も観ている人が多いようですが、そうなるのも頷けます。戦闘シーンが濃すぎる。

ちゃんとキャラも描かれてた

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ただドンパチやってるだけじゃなく、テレビシリーズのキャラクター達がちゃんと総出演してるところも、続き物の劇場アニメとしての役割をちゃんと果たしてるなという感じがしました。そして、主人公姉妹の関係性をより掘り下げる演出。新キャラに無駄にフォーカス当てないバランス良かったです。

ちょっと強引な展開のストーリーも、最高の戦車バトルを描くためだと思えばあまり気になりません。というか、おそらく、制作チームの方々はあえてそちらに振り切ったのだと思います。結果的に、映画全体がカラっとした雰囲気を纏っていて、戦車道の試合を行っているという大筋を邪魔することのないテイストになっていたと思います。この振り切りに感謝したい。

日常風景×戦車の妙

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ガルパンは、普通の田舎町の中で戦車がドンパチやるところが面白かったんですが、劇場版ではさらに「ここで戦うか!」というシチュエーションを用意していくれています。

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しかも、バトルシーンでは無い中盤のシーンですら、ゆっくりとした時間と田舎の風景に不思議と戦車が馴染んでいて、言いようのない「良さ」を感じさせてくれます。コンビニの駐車場に戦車が泊まって、その上で女子高生がアイスとか食ってるんですよ。たまらんでしょ。

これは劇場で見ないとアカンだろ

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もともとテレビシリーズが持っていた「スポーツとしての戦車バトル」と「馴染みのある風景×戦車」というステキ要素が、すべて劇場映画レベルにスケールアップされた本作。「そんなところで戦うの!?」「そんな戦い方ある!?」というアツいシーンの連発。さしずめアニメ版ワイルド・スピードとでも言えるのではないでしょうか。笑

大量の戦車が、馴染みのある風景の中で団体戦をするなんて、いろいろな理由で実写では不可能だったでしょう。これはアニメだからこそできる作品ですね。絵作り、ディテール、音・映像の迫力、最後の盛り上がり、どう考えてもテレビアニメの劇場版としては、最高級の出来映えだと思いました!よくここまで振り切ってくれた!

初見でも楽しめる…?

テレビシリーズを見ておくと細かいネタでクスっとできたり、あるいはウルっときたりするので、時間が許せばテレビシリーズを観てから劇場に足を運んだほうが良いと思います。あと、さすがに登場するキャラクター数が凄まじく、初見だとキャラクターの役割や掛け合いに追いつけないだろうかと。笑

とはいえ、初見でも楽しめている人も普通にいるみたいなので、その辺りは時間と相談ですかね。

さぁ、シリーズ初見の人はテレビシリーズをサクっと見てから劇場へ。
既に見ている人は、問答無用で劇場へ。
全く興味がない人は、まずは劇場へ。

つまりはみなさん、まずは劇場へ、パンツァーフォー!

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この記事を書いた人

asuyakono

コウノ アスヤ

1992年生まれ、岡山県出身。武蔵野美術大学デザイン情報学科を卒業した後、都内でデザイナーとして活動中。小さい頃からゲーム好きで、四六時中ゲームのことを考えている。

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