【ドローン大活躍】軍艦島3DCG化プロジェクトが素敵すぎて応援したい!
3DCGが建造物を永遠のものにする…
「フォトリアル」という業界用語をご存知でしょうか。モチーフをデフォルメせず、経年劣化や空気中の埃、物質の素材感などを超リアルに再現するこの技法は、今やビデオゲームの世界では最も主流なリッチ表現のうちの一つです。そして、フォトリアルなグラフィックの中を走り回り、派手なアクションをブチかますのがゲーマーが求める一つの快感でもあります。
今回は「フォトリアル」的3DCG技法を、歴史的構造物の記録として活用しているプロジェクトをご紹介します。その名も「軍艦島3DCG化プロジェクト」
名前からしてロマンがありすぎるこのプロジェクト、リアルすぎてこれは是非ゲームに転用してほしいぐらい!
軍艦島3DCG化プロジェクト
軍艦島3DCG化プロジェクトは、長崎大学のインフラ長寿命化センターが、これまで培ってきた計測技術を応用して、端島炭坑跡(軍艦島)を完全に3DCG化しようというプロジェクト。ドローンによる空撮を含む約2万8千枚の写真と、約145箇所でのレーザー計測を組み合わせて完成させたそうです。軍艦島ってそういう正式名称だったんですね(無知)
色んな技術が駆使されてる
Googleストリートビューでも使われているパノラマ連続画像撮影とか
めちゃくちゃ精巧
ドローンによる空撮とレーザー計測ということなので、建物内部のディテールまで再現されているわけではなさそうですが、島の外観は恐るべき再現度で作成されてます。
うーん、すばらしい。現実の光景がリアルに再現されるだけで、なんでこんなにワクワクするんでしょうか。しかも、普通にしてると見ることがでないレアな光景だし。あー、是非このデータを使って、廃墟の中を歩き回れるゲームを作って欲しい!誰かに!笑
ドローンが活躍してるところもポイント
ドローンはかなり自由の利く軌道で飛べるので、この動画のような素敵な映像も取れてしまいます。
昨今、ドローンは規制だなんだと騒がれていますが、こういう「ドローンの良さ、メリット、素晴らしさ」を生かしたプロジェクトはもっと有名になるべきですよね。なんだかドローンは危ない面だけフィーチャーされてて、ガジェット好きとしては悲しい限りです。
様々な事に応用可能
この「3DCG軍艦島」は、実測に基づく「3次元映像」であり、今後画像を使ってコンクリートの劣化や、海水に侵食された深さや崩壊したコンクリートの体積も計算できるようになるそうです。3DCG化したデータは、保存管理や整備活用に資する資料として活用する予定らしく、作成されたデータは観光や映像作品など、今後も様々なものに転用することも可能だそうで。
こういう建造物は、絵や音と違って、それそのものをデータ化して残しておくことが困難なので、こういう形でも未来に残そうとする長崎県の取り組みは全力で応援したい!クラウドファンディングとかやってれば投資するのに!
ちなみに、廃墟が好きな方はこちらの記事もおすすめです。
廃墟がグッと来る至極のゲーム21選!朽ちた世界はかくも美しい