超ゲームウォーカー!

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企画展「GAME ON」は、VRも良いがレトロゲーのラインナップがすごい!まるでタイムスリップしたかのような空間

こんにちは!コウノ アスヤ(です。

プレイステーションVRやOculus Riftなどの「VR(ヴァーチャル・リアリティ)」がついに登場し、新たなステージへの移行を匂わせるゲーム業界ですが、ひとつの文化として見てみると、まだまだ歴史は浅いと言っても過言ではありません。

そんなゲームの歴史を実際に様々なゲームを遊びながら知ることができる企画展「GAME ON ゲームってなんでおもしろい?」に行ってきました。ゲーム文化の新たなステージを期待させる「VR」が体験できるというのもあり、いろんなメディアやSNSでかなり話題になっている展示です。

しかし、実際に行ってみるとVRはあくまで展示作品の一部であり、ゲームの歴史を概観できるとても素晴らしい展示でした。

企画展「GAME ON ゲームってなんでおもしろい?」

「GAME ON」 はもともと2002年のドイツで初めて開催された展示で、それから14年もの間、様々な国で巡回されている大人気の企画展です。満を持して、やっとのこと、今年2016年に日本に上陸しました。

gameonのメインビジュアル。男の子版と女性版がある。gameonのメインビジュアル。男の子版と女性版がある。

以外と歴史のある展示ですが、その展示内容は常にアップグレードされているようで、日本版である今回も、しっかり最新のゲームまでカバーされています。

遊び心のあるエントランス

まずは会場1時間前に参上し、サクっとプレイステーションVRの整理券をゲット。会場時間には整理券はほぼ無くなるので、体験したい人は早めに行くのがオススメです。

入り口のメインビジュアル。こちらは女性版。入り口のメインビジュアル。こちらは女性版。

入り口のメインビジュアルは、プレイステーションVRを装着した女性。色使いとか綺麗でいい感じです。プレイステーションVRは、デザインも近未来的でミニマルで好きです。

エントランス直後の壁には、歴代ゲーム機のボタンをモチーフにした装飾が。エントランス直後の壁には、歴代ゲーム機のボタンをモチーフにした装飾が。

入ってすぐの壁には、様々なゲームコントローラーの「ボタン」が装飾されてました。「これはスーファミ!」「これはセガサターンかな?」と、推理し合うのが楽しかった。ちなみにこの入り口で流れている曲は、サカモト教授の「SAMURAI」です。

以前配信していたポッドキャストテーマ曲として、お願いして使わせていただいていた曲なので、地味に親近感が湧いて嬉しかったw

歴史を8つに分解してエリア分け

gameon会場内。gameon会場内。
gameon会場内。gameon会場内。

会場内はSTAGE1からSTAGE7、そしてNEXT STAGEの8エリアで構成されていて、それぞれのエリアのテーマにそったゲームが「実物の筐体」で展示されています。しかもこれらの筐体、ぜんぶ遊べるんです!まるでタイムスリップして昔のゲームセンターに訪れた気分でした。

『ランパート』はアタリゲームズおよびテンゲンが1990年に北米でリリースしたアーケードゲーム。『ランパート』はアタリゲームズおよびテンゲンが1990年に北米でリリースしたアーケードゲーム。
『ランパート』のプレイ画面。『ランパート』のプレイ画面。

僕も一緒にいった友人と、いろいろ遊びました。とくに「ランパート」という拠点防衛バトルゲームは、26年前のゲームなのにちゃんと3人で遊べるものだったので、意外にもけっこう盛り上がって楽しむことができました。

アフターバーナーの筐体。繁盛していた。アフターバーナーの筐体。繁盛していた。
インベーダーゲームの本物の筐体。インベーダーゲームの本物の筐体。

子供達が楽しそうにスペースインベーターを遊んでいたりしました。おもしろいゲームって、やっぱ時代や年齢を問わず楽しめるものなんだなぁと、なんだか嬉しくなったり。

『デイトナUSA』は、セガよりリリースされたレースゲームのシリーズ『デイトナUSA』は、セガよりリリースされたレースゲームのシリーズ
『鉄騎』は鉄騎コンごと展示されていた。『鉄騎』は鉄騎コンごと展示されていた。
『イー・アル・カンフー』は、1985年に当時のコナミから稼動されたアーケード用対戦型格闘ゲーム。押切蓮介の「ハイスコアガール」にも登場した。『イー・アル・カンフー』は、1985年に当時のコナミから稼動されたアーケード用対戦型格闘ゲーム。押切蓮介の「ハイスコアガール」にも登場した。

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小さな女の子も見上げるようにゲームをプレイ。小さな女の子も見上げるようにゲームをプレイ。
歴代据え置きゲームハードも美しく展示されていた。歴代据え置きゲームハードも美しく展示されていた。

そのほか、新旧入り乱れて名作から(一般的には)マイナーなものまで、しっかりと展示されてたのが印象的でした。単に、売れてて人気だったゲームだけじゃないのが、魅力のひとつかも。普通はこの手の展示にイーアルカンフーは展示されないw

ゲームの展示って、PVやプレイ動画が流れているだけのものが多かったりするので、こうやって実際に遊べるゲームが沢山展示してるのは、本当に「ゲームの展示」としては理想の形ですね。

プロダクトデザインとしてのゲームハード

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有名な据置ハード、携帯ハードだけでなく、なんか見たことないような「ソフトとハードが一体化したタイプのゲーム機」が展示されてるエリアがあって、超アガりました。こういうゲーム機って、ボタンやデザインがソフトありきでデザインされていて、そのためだけに生み出された洗練された存在みたいな感じがして、昨今のゲーム機にはない魅力があります。

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ゲームウォッチがこんなにたくさん!

グランドセフトオートシリーズの資料。グランドセフトオートシリーズの資料。
ジャック×ダグスターシリーズのキャラクター設定画。ジャック×ダグスターシリーズのキャラクター設定画。

その他、設定資料系の展示もちらほらあって、そういう需要もしっかりカバーされてます。

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STAGE4にて上映されている、プレイヤーズインタビューも見応えがありました。ありのかちょー!

プレイステーションVRも体験してきました!

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そして、発売前のプレイステーションVRが体験できるというのも、この展示の魅力のひとつ。もちろん僕も体験してきました(そのために1時間早く来たのだ!)。というか、まぁゲームの歴史についてはある程度知っている僕としては、本命はこっちです。(画像は友人)

遊んだのは、THE PLAYROOM VR。

一人がVRを装着して街を襲う怪獣役を担い、他のプレイヤーはヒーローとなって(コントローラーで)怪獣にむかってオブジェクトを投げまくって退治するというパーティゲーム。

正直言うとこれ、めっちゃ面白かったですw

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センサーの感度がいいのか、視界の移動にズレや遅延はナシ。しかも、位置やねじれを正確に検知してくれるので「障害物の向こうを覗き込む」みたいな事も可能になってます。VRをつけているあいだは、本当にその世界に入ったような気分でした。本当に舐めてた。この体験は、正直、実際に体験しないと100%味わうことは不可能だと思います。

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ただ、やっぱりけっこう疲れます。重いとまでは言いませんが、自重のあるマシンを頭に装着して体を動かすので、コントローラーで遊ぶゲームにくらべると、長時間遊ぶのはちょっと厳しいかな?

ゲームの展示の理想形でした

ラインナップといい、展示形式といい、コラムや映像といい、VRの体験といい、ゲームの展示としては、今まで見てきた中でベスト級の展示でした。これ多分、ゲーム好きだけでなく、息子を連れてきたママとか、彼氏に連れてこられた彼女とか、ゲーマーの周りの一般層の人でも楽しめるような作りになってるんじゃないでしょうか。

お時間がある人は、ぜひとも、開催期間中に行ってみることをお勧めします。

ちなみに、物販エリアではなぜかマインクラフトグッズが大多数を占めていて面白いのでそれも必見ですw

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この記事を書いた人

asuyakono

コウノ アスヤ

1992年生まれ、岡山県出身。武蔵野美術大学デザイン情報学科を卒業した後、都内でデザイナーとして活動中。小さい頃からゲーム好きで、四六時中ゲームのことを考えている。

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