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【海外で大ヒット】一筆書きパズルゲーム「Blek」が、他に類を見ない独創性でオススメ!

blek

こんにちは!アニメ「四月は君の嘘」のサントラが待ち遠しいコウノ アスヤ(です。

皆さんは「スマホで暇つぶし」と聞くと何を思い浮かべますか?ソーシャルゲーム?Twitter?はてブ?今回は、スマホであることの意味があり、他のデバイスではもはやありえない良質なスマホゲーを紹介します。その名もBlek
日本ではあまり話題になっていませんが、海外では大ヒットし、昨年のApple Design Award 2014も受賞しました。発想が素晴らしくてクセになるこのパズルゲームで、皆さんも楽しく暇つぶししましょうよ!

どんなゲーム?

ルール

Blekは、画面をなぞることで生まれる「黒い線」を使って、画面内にあるカラーのドットを消していくパズルゲームです。スワイプやストロークによってヘビの用な「黒い線」が生まれ、その「黒い線」はその始まりから終わりまでの軌跡をエンドレスに繰り返します。そして、その動きをうまく活用して、時には壁で跳ね返したりしながら、カラーのドットを消していきます。線が画面上下に消えていくか、黒いドットに当たると、線は消えてやり直しとなります。

思考錯誤が楽しい

ブレックのプレイ画面

面白いのは、各ステージをクリアするパターンが、遊ぶプレイヤーの数だけあるということ。
綺麗な線で攻めるのも良し、汚くても良いからとにかくカラードットを消すことに尽力するも良し。カラードットの消しかたには答えが無く、自分の観察力と発想で答えを見つけ出すスタイルが最高に楽しい。あー失敗した!と思ってもしばらく眺めていると、あらぬ軌道を描いて全てのカラードットを消せた時は、満足感もありますがなぜか爆笑してしまいました。

ちなみに、Blekというのはアイスランド語でインクという意味だそうです。たしかに、白と黒のコントラスト、線の強弱なんかは炭と半紙を思い出しますね。

松尾芭蕉からインスピレーションを受けたデザイン

ブレックのタイトル画面

このゲーム、作ったのはウィーンに住んでいるデニスとデーヴァーという2人兄弟。デニスは作家でもあり本を出版したことがあったり、デーヴァーは電子音楽をリリースしたこともあるそう。ある日、デイバーはヘビゲームを遊んでいる最中に「この仕組を現代のデバイスに置き換えられないか」と考えたそう。
前にフラッシュのゲームを作ったことがあったデイバーはこのアイデアをデニスに伝え、デニスと共にそのアイデアをゲームかすることに決めました。二人は、もともと好きだった松尾芭蕉やゴラン・レヴィンの影響を受けながらゲームを制作。そして(初のiOSゲームの開発であったにも関わらず!)この良質なゲーム、Blekが生まれました。確かに、余白の綺麗さや繊細な世界観はかなり日本的であり、インタラクティブなアート性はゴラン・レヴィン的。そういった成り立ちやバックボーンを理解しつつこのゲームを遊ぶと、よりその洗練されたゲームデザインを味わいつくすことができそうです。

絶妙な難易度がクセになる

ブレックのプレイ画面その2

気になるのは難易度だと思います。しかしご安心を。このゲーム、難易度が文字通り「絶妙」なんです。最初のステージは本当に簡単。
に障害物がなく、ただ画面内にあるカラードットを消すだけ。でも、だんだんと障害物が増えていき、一筋縄ではいかなくなってきます。
徐々に直線では無理になってきたり、ループを考えないといけなくなってきたりします。プレイヤーの学習と経験、それを使った次のギミックへの誘いがとても上手。投げ出したくなるほど難しくならず「あとすこし、もう少しでクリアできそうなのに…!」といった和ゲー的な「おもてなしのデザイン」も良く出来ていています。

値段もお手頃

このゲーム、非常によく出来ているし、iPhoneとiPad両対応でなんと300円!。安い…弁当より安い…。最近は無料のゲームに慣れた人が多いので、数百円ですら躊躇するかもしれませんがそこは躊躇とかしてる場合じゃない!このゲーム、間違いなく買いです。スマホで時間を潰すのに、Blekを遊ばないなんてもはやスマートフォンを持っている意味、ありませんよ!

Blek

400円
(2016.01.11時点)

 App Store

posted with ポチレバ

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この記事を書いた人

asuyakono

コウノ アスヤ

1992年生まれ、岡山県出身。武蔵野美術大学デザイン情報学科を卒業した後、都内でデザイナーとして活動中。小さい頃からゲーム好きで、四六時中ゲームのことを考えている。

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