5時間でクリアできる美麗SFアクションRPG「Transistor」が最高なので全力でオススメしたい

もっと遊ばれろ、名作!
こんにちは!今日も超ゲームウォーカーを読みに来て下さってありがとうございます。コウノ アスヤ(@asuyakono)です。
社会人になると、まとまった時間をとって長いゲームをがっつり遊ぶのが難しくなります。なので、最近は短めなインディーゲームを色々遊んでいるのですが、そんな中でも一際目立った存在感のゲームに出会いました。美麗なグラフィックと、独創的な音楽、練りこまれたゲームシステムが三拍子揃った、超面白いゲーム「Transistor」知る人ぞ知る感じのゲームですが、もっと一人でも多くの人に遊んでもらいたい!
インディーゲーム界に潜む名作「Transistor」
TransistorはアメリカのインディーゲームディベロッパーSupergiant GamesによるクォータービューのアクションRPG。主人公の女性Redと、その相棒であり不思議な剣「Transistor」が、美しい未来都市に訪れた災厄に立ち向かいます。ストラテジーゲームの戦略性とアクションゲームの爽快感がミックスされたハイブリットなゲームシステム、美しい世界観と音楽といった要素が魅力のひとつ。
2014年には、その美しさと完成度が世界中にとどろき、名だたるゲームの賞をなんと18個も受賞・ノミネートされています!すごすぎる
Game Critics Awards – Best Downloadable Game
Game Informer – Best Downloadable Game
Polygon – Editor’s Choice Selection
Destructoid – Game of the Show (Nominee)
Yahoo! Games – Best of E3 2013 Selection
TIME Techland – Most Intriguing Narrative
IGN – Best PlayStation 4 Game (Nominee), Biggest Surprise (Nominee)
The Nerdist – Best Downloadable/Indie Game
Electric Playground – Best Indie Game
Game Revolution – Best of E3 2013 Selection
The Escapist – E3 2013 We Love It Award
RPGFan.com – Best Action RPG
Digital Trends – Best Digital Download (Nominee)
GamingIllustrated.com – Best of E3 2013 Selection
SideQuesting.com – Best of E3 2013 Selection
Gaming Excellence – Best Downloadable Game (Nominee)
Hardcoregamer.com – Best PlayStation 4 Game (Nominee), Best Indie Game (Nominee)
STFUandPlay – Best 2D Action Game
世界感がまとうオーラが半端ない
トレイラーを見てもらえるとわかると思いますが、このゲームは醸しだすオーラが半端じゃないです。ゲーム・ミュージックとは思えぬ雰囲気のメインテーマ、美しい歌声のボーカル曲、どこか切なげなメロディ、ハイセンスなルック&フィールに、プレイする前から虜にならざるを得ない。多数のレビュワーから評価されている今作ですが、その理由の一つに、これらの美しいゲームデザインが多く挙げられています。
簡単で奥が深いゲームシステム
Transistorは、基本的にはオーソドックスなアクションRPG。フィールドを自由に動いて敵の攻撃を避けながら、4つのボタンに振り分けられた「ファンクション(技)」使って敵を倒していきます。
戦略性が増す「Tune()」
ここまでは普通のアクションRPGですが、Transistorの特徴的な機能は、「Turn()」と呼ばれるシステム。これ発動すると時間が止まり、行動ゲージが許す限り、その後に起こすアクションを事前に決めておくことが出来ます。
そして、解除した瞬間素早くそのアクションを全て実行できる!感覚的には、falloutのVATSやビューティフルジョーのVFXパワーを思い浮かべてもらうと近いかもしれません。
この「Turn()」のおかげで、戦闘にグッと戦略性が増しています。敵を貫通する技、範囲を攻撃する技などを敵の正確や位置を考えながら、最も効果的な技の繰り出しを考えていくのが超楽しい。
また、当然「ファンクション」は4つにとどまらないので、余ったファンクションは、他のファンクションにセットして強化したりできます。
このあたりが複雑だと言われているようですが、僕は割とすんなり理解出来ました。慣れもあるのかもしれません。後半になると、このスキルの組み合わせがものをいうようになってくるので、カスタマイズ性も非常に高いです。
見とれる程に美しいグラフィック
なんといっても、Supergiant Gamesのゲームの魅力は美しいグラフィック水彩画や油絵を彷彿とさせる濃厚なビジュアルと、近未来都市のデザインがミックスされて、とてもユニークで唯一無二なグラフィックに仕上がっています。
加えて、光の表現もとても綺麗。ビルの谷間から差し込んでくるフレア、薄暗い街中で光るネオン、発光する敵キャラ、技のエフェクト、どれをとっても妥協の無い「美しさ」は、それだけで購入した価値があると感じさせてくれます。
エレクトロとジャズをミックスした音楽
エレクトロをジャズをミックスしたかのようなユニークな音楽も最高です。ゲームのBGMとしての「さりげなさ」は損なわずに、曲単体でも聴き惚れるほどの良さ。曲数はそこまで多くありませんが、それ故に一曲一曲の良さが目立つ。特に、メインテーマでもあり、主人公のRedが歌っている「We All Become」がとても良い。
近未来感、ジャズ感、Redのエロティシズム、ダークな感じ…全部含まれてて無限リピート。速攻でサントラ買いました
Transistor (Original Soundtrack)
語りすぎないのに深みがあって気になる物語
近未来都市で歌手として活躍する美女Redが、倒れた男性に突き刺さる剣「Transistor」を引き抜くところから物語が始まります。
そして、プロセスと呼ばれる敵組織と戦っていくにつれて「Transistorとはなんなのか?」「プロセスの目的は?」「この世界がどうなってしまうのか?」などといった謎が、断片的にわかってきます。
ゲーム自体は5時間程で遊び終わるので、大作JRPGのような壮大な感じはありませんが、短いながら非
常に練りこまれた(深みを感じる)ストーリーです。ただ、1度クリアしても明かされない事実は多く、わからない事や納得できない部分もそれなりにありますが、世界観がやキャラクターセリフにヒントが散りばめられているので、それを想像・保管する行程がもはや楽しい。
よくぞあえて説明しないでくれました!といった感じ。
ちなみに、キャラクターやシステム、アイテムの名称は、電子や工学の世界がモチーフとなっているようです。それらや、エンディングの展開を考察して、Transistorの世界は実は…といった妄想をするのも楽しい。
Bastionの後継作
イラスト調の美麗グラフィック、アクションRPG、クオータービュー、カスタマイズ性の高いゲームシステム、深みと余韻のあるストーリー。Transistorの魅力でもあるこれらは、SupergiantGamesの前作「Bastion」の系譜を踏んでいます。前作を踏まえて今作Transistorのアートワークを眺めてみると、なるほど確かに似ている。
Bastionは、残念ながら日本語には対応していませんが、日本のAppstoreでも配信されているので、興味がある方はこちらも是非。
短さを感じさせない、完成度の高い傑作
日本ではあまり大ヒットしていないTransistor。プレイする環境やハードルが高いですが、SFが好きな方、美しいビジュアルが好きな方、短いゲームを遊びたい方には本当にオススメです。価格も安く、面白さもあるので、遊び終わったあとの満足度が非常に高くなること間違いなし!