こんにちは!加藤恵のキャラソンをヘビロテしてます。コウノ アスヤ(です。

先日、UnrealEngine4が無料化するというニュースが話題になりました。
そして、それに対抗するかのようにUnityもヴァージョン5を発表。
このように、ゲームのエンジンがどんどんアマチュアに解放されていくことは、とても良いことですね!

…まてよ。
そもそも、ゲームエンジンって一体なんなの?

起動したときに絶対ロゴがでるアレ

Unityのロゴ
ゲームにおけるエンジンとは、「共通して用いられる主要な処理を代行し効率化するソフトウェアの総称」です。

たとえば何かゲームを作るとき、そのたびに「音の響き」「光の反射」「水の質感」などを0からプログラミングしてたら手間だし効率が悪いですよね。
だから、共通化できるところは共通化(エンジン化)して皆で使えるようにして、それぞれのゲームのオリジナルな部分に労力を避けるようにしたのが「ゲームエンジン
つまり、そういう「どのゲームにもある普遍的な要素を代わりにやってくれるソフト」ってイメージすると分かりやすいかもしれません。
開発画面
また、最近では1つのゲームを様々なハードに対応させる「マルチプラットフォーム」に対応していたり、ゲームの写実化が進んで必要不可欠になった「物理演算」を正確に処理、出力する機能が予め備わっていたりするエンジンも増えて生きています。

ちなみに、「なんか見た目が似てる」ゲームが増えてきているのもエンジンの影響が少なからずあります。
光とか質感の処理をする計算式が同じだから、見た目や動きが似てしまうんですね。

MOD(モッド、Modification)との関係

トーマスのMOD
海外のゲームエンジンは、商用利用ができないなどの制限を行った上で、プレイヤーにタダでエンジンを提供している場合が多く、プレイヤーが商用タイトルに対して独自の調整を加えることが可能になってます。

こうしてプレイヤーの手によって作られたデータやデータ群はMODと呼ばれ、ゲーム中のグラフィックやサウンドを置き換えたり、ゲームバランスを調整したり、ゲームの機能を拡張したり、様々なものが存在します。
たとえば、スカイリムのドラゴンが機関車トーマスになって村を襲ったり、グランドセフトオートのグラフィック(テクスチャ)を大幅に向上させたようなものがファンの間で出回ったりするんです。

中にはMODで1からゲームを作ってしまう猛者もいたりして、そういう人はその技術を買われて、そのままゲーム会社に入社する人も!(カウンターストライクなど)

有名なゲームエンジンまとめ

アグニズフィロソフィー
とはいえ、どういうものかわかったところで、なんでこんなにも種類があるんでしょう?
今回は、有名なゲームエンジンをピックアップして紹介します。
一般人でも使えるものから、メーカー独自のものまで、その種類は多種多様!

Unity

unity
アメリカの企業ユニティ・テクノロジーズが開発したゲームエンジン。
多彩なプラットフォームへの書き出し機能があるのが特徴。
無料版があったり、アセットストア(共通化されたプログラムが売られている)があったりするおかげで、インディーゲームや簡単なゲームアプリなどの製作者に大人気。
最近では、スマホゲーム制作になどに、すごい使われています。

【Unityが使われているゲーム】
白猫プロジェクト
テラバトル
Never Alone
teslagrad

など

Unreal Engine

アンリアルエンジン
アメリカのゲーム開発会社EpicGamesが開発したゲームエンジン。
1998年にFPSゲームである「Unreal」で初めて実装された。

「レッドスティール」「バイオショック」「ミラーズエッジ」など、Epic gamesが制作したゲームに多く使われているが、他社のゲーム、際立ってフォトリアル系のゲームにもよく使われている。
圧倒的なリアル調のグラフィック表現が魅力で、EpicZenGardenというインタラクティブデモアプリがAppStoreで配信されていたりします。

【Unreal Engineが使われているゲーム】
ギアーズオブウォー
デビルメイクライ
ロリポップチェーンソー
モータルコンバット
ギルティギア
キングダムハーツ3(ルミナススタジオから移行)

など

Frostbite(フロストバイト)

フロストバイト
EA(エレクトロニック・アーツ)が、同社の代表作「バトルフィールド」の為に開発したゲームエンジン。
Frostbiteは、ずーーーっと、バトルフィールド専用のエンジンでしたが、最近になって、リアルタイムストラテジーやレーシングゲームにも使われるようになってきました。

【Frostbiteが使われているゲーム】
バトルフィールドシリーズ
メダルオブオナー
ニード・フォー・スピード
ドラゴンエイジ

など

CryENGINE

クライエンジン
ドイツのゲーム開発会社Crytekによって開発されたゲームエンジン。
多機能高機能がウリらしい。
このCryENGINEを搭載し、満を持して発売された初代「FarCry」は、その自由度の高いゲーム性もあいまってヒット作品となりました。
1.2.3とナンバリングされてきたが、第4世代目にしてで、「今後はナンバリングしない」と発表された。
無償版が提供されていたり、マルチプラットフォームに対応しています。

【CryENGINEが使われているゲーム】
Farcryシリーズ
Crysisシリーズ
Evolve

など

RenderWare

レンダーウェア
イギリスのクライテリオン・ソフトウェアによって開発されたゲームエンジン。
当初から、PlayStation2用、Dreamcast用、WindowsPC用、ゲームキューブ用、Xbox用、PSP用などのマルチプラットフォームに対応していました。
世界で1番売れているエンタメ作品(ゲームではありません、全てのエンタメ作品です)である「グランドセフトオート」シリーズはこのRenderWareが使われています。
最近では、このエンジンが使われているゲームが少なくなってきた印象です。

【RenderWareが使われているゲーム】
グランド・セフトオートシリーズ
bully
モータルコンバット

など

PhyreEngine

フィアーエンジン
ソニーコンピューターエンタテインメントによって開発されたゲームエンジン。
マルチプラットフォーム対応で、プレイステーション4にも対応しています。
和製ということもあってか、このエンジンが搭載されているゲームには和製のゲームが目立ちます。
世界中に普及しているプレイステーションプラットフォームに特化したエンジンということで、その製作者には人気なんだそう。
「PlayStation4のゲームは作りやすい」という声も多いんだとか。

【PhyreEngineが使われているゲーム】
風ノ旅人
ダークソウル
アトリエシリーズ
マリシアス
ディスガイア
ラストリベリオン(2010年のクソゲーオブザイヤー)

など

ルミナススタジオ

ルミナスエンジン
ファイナルファンタジーを筆頭に、日本人好みの超絶グラフィックを展開するスクウェア・エニックスによって開発されたゲームエンジン。
2012年のE3で技術デモムービー「AGNI’S PHILOSOPHY」が公開されたあの時の盛り上がりは記憶にあたらしいですね。
海外のゲームに比べて、スクウェア・エニックスのゲームはグラフィックがとても繊細で美しいですが、ルミナススタジオは、そういった細かい処理が得意なんだとか。
つまり、スクエニっぽいゲームを作りやすいエンジン…。
開発に関しても、とても製作者に使いやすいチューイングが成されているそうで、自社専用にしておくにはもったいないんじゃないでしょうか。

【ルミナススタジオが使われているゲーム】
FINALFANTASYXV
だけ(笑)

フォックスエンジン

フォックスエンジン
小島プロダクションが将来制作するゲームへの使用を目的に作られたクロスプラットフォームのゲームエンジン
つまりはメタルギアの為のゲームエンジン(どんだけや!)
小島監督曰く、「次世代の為のゲームエンジン」だそうで、マルチプラットフォーム開発を前提とした作りで「既存のゲームエンジンに縛られないゲーム制作」への第一歩なんだとか。

【フォックスエンジンが使われているゲーム】
ワールドサッカー ウイニングイレブン 2014
メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ
P.T.
メタルギアソリッドV ザ・ファントム・ペイン

ロックスター・アドバンスド・ゲーム・エンジン(RAGE)

RAGE
グランド・セフト・オートシリーズで有名なRockstarGames社のRockstarSanDiegoRockstarNorthによって作り出されたゲームエンジン
マルチプラットフォームでの開発を用意にする為の基板として設計されました。
RAGE以前はRenderWareを使ってゲームを開発していたが、CriterionGames社がエレクトロニック・アーツの傘下に入った事も影響し、このRAGEを開発するに至しました。

【RAGEが使われているゲーム】
Max Payne 3
レッド・デッド・リデンプション
グランド・セフト・オートV
など

一般化されているエンジンはごく一部

エディット画面
ここまで読んでくださった方はお気づきだと思いますが、そもそも世に出回っているゲーム達は、圧倒的に「自社製エンジン」が多いです。任天堂なんから、ほぼ全て自社製エンジンなんじゃないでしょうか。好評されていないゲームも多いですよね。
最近になってやっと、エンジンの無償化やマルチプラットフォーム化、一般公開による認知度の増加などが目覚ましいですが、一昔前まではプレイヤーにとってエンジンなんてものは興味の対象ではなかったし、そもそもゲームにおけるそんなコアな部分を公開するなんてありえない、という感じでした。

しかし、やはりエンジンが一般化されることで誰でもゲームが作りやすくなり、今までアイデア止まりだった小規模なゲームがこの世に生まれることも増えてきている印象です。
そして、プレイヤーとしても、ゲームのエンジンをなんとなく理解しておけば、同じエンジンだと分かる面白さや、シリーズでエンジンが変わった時に「お、変わったな」と思えるポイントが出てきて楽しいんでは無いかと思います。
ゲームを起動した時に、どんなエンジンが使われているのか、そのロゴで判断できるとクールですね!

それでは!また!