スプラトゥーン世界の歴史をわかりやすく整理してみた!人類滅亡からオオデンチナマズの奪還まで
本日も超ゲームウォーカーにお越しくださり、ありがとうございます。コウノ アスヤ(@asuyakono)です。
スプラトゥーンは独特で最高にイカす世界観が魅力のうちの一つですが、ゲーム内でその多くが語られないせいもあってか、明確なストーリーというものがありません。しかし、唯一「ヒーローモード」で収集できる「ミステリーファイル」によって、断片的にあの世界の情報が与えられているので、今回はそこからわかる情報を整理して、スプラトゥーンの世界の理解をより確かなものにしていきたいと思います。
西暦2xxx年
環境破壊や温暖化の影響か、異常な海面上昇の危機に陥る地球。とある博士は、学会にてその危険性を訴るが、誰にも話を信じてもらえずに嘆く。ジャッジと名づけた飼い猫を愛していた博士は、迷いながらも彼をタイムカプセルに入れ、1万年後に目覚めるように設定する。
人類滅亡〜軟体世紀の始まり
博士の訴えは功を奏さず、海面上昇によって地上の生物は息絶えてしまう。海の生物、そして空を飛ぶ生物が生き残り、エビ、クラゲ、イソギンチャクなど、手足・触手がある海の生物は地上へ生活圏を移しながら進化していく。イカとタコが多く繁栄したために、彼らは自らの時代を軟体世紀と名付ける。
イカの進化は目覚ましく、イカ年齢で14歳になると、完全なヒト型に変身する事ができるようになる。加えて、体液が「空気に触れてしばらくすると消えてしまう、色が変わる特殊なインクのようなもの」に変化し、その影響で身体の浸透圧が変化して水に溶けてしまうようになる。
ミステリーファイルによると、スプラトゥーンの世界ではかつてヒトという生き物がいた事は判明しているようである。そんな中、タコは高い知能を用いてイカよりも高度な技術を会得し、様々なマシンを生み出すようになる。そしてタコの中にも、ヒト型に変身する事ができる個体が存在した。
ジャッジ君の目覚め
博士が封印したタイムカプセルが1万年の時を経て解放され、ジャッジ君が目覚める。軟体世紀では唯一の哺乳類であり、魚類を捕獲・食べることが可能なため、イカ達は彼に尊敬と畏怖を抱く。そして、彼はここからスプラトゥーンの時代まで2000年以上を生きることになる。
最古のナワバリバトル
スプラトゥーンの時代から2000年前、イカは互いの縄張りを固辞する習性を持ち始める。この時、既にジャッジ君は判定役を担っていた。
イカとタコの交流
それから2000年弱の時が過ぎる頃(スプラトゥーンの時代から百数年前)までは、イカとタコの種族間交流もあった。若きアタリメ司令、そしてタコワサ将軍はこの頃からの仲であり、後の大ナワバリバトルまでは良好な関係を築いていた。
大ナワバリバトル開戦
スプラトゥーンの時代から100年前、さらなる海面上昇の影響でより狭くなっていくナワバリ。これを機に、イカとタコの間で「大ナワバリバトル」が開戦し、このバトルは1年間ものあいだ続いた。緒戦は、勤勉なタコ陣営(オクタリアン)が飾る。タコ達は自らを祝い、仕留めたイカの魚拓を取った。
タコと技術
オクタリアンは、その優れた知能を用いて「戦略タコツボ兵器」を開発、実践投入。バトルの勝利一歩手前までにじり寄ったが、兵器のコンセントが抜けてしまい、無用の長物と化す。タコの技術力の背景には、人間の残した知識が役立っているようだ。
旧カラストンビ隊
大ナワバリバトルでは、若き日のアタリメ司令、ブキチの祖父(カンブリヤ・ブキノサイ)、その他イカ2名による伝説の部隊「カラストンビ隊」が活躍。彼らにジャッジ君も加勢していたのかは定かではない。
アタリメ司令が持っている竹筒の水鉄砲は、当時の対タコ用ブキであり、後のオオナワバリバトルでは皆がこれを同じモデルを使用した。ちなみに、タコツボバレーにいる年老いたアタリメ司令の胸には4つの勲章が見られることから、当時はかなり活躍したことが伺える。
ブキノサイの残した対タコ用ブキの設計図を元に、孫のブキチがブキを作っている。カンブリアームズという店名はブキノサイのファーストネームからとったものだと思われる。ブキチがつけているゴーグルは、祖父の形見かもしれない。
イカ陣営の勝利
1年ものあいだ続いた大ナワバリバトルは、イカ陣営の勝利で幕を下ろす。勝敗を判断したのは、もちろんジャッジ君だったようだ。そして終戦とほぼ同時に、ハイカラシティに巻き付いているあのオオデンチナマズが誕生する。
イカ時代到来
大ナワバリバトルを制し、オクタリアンを地下に追いやったイカ陣営が地上に繁栄する。そして、旧時代の生き物「ヒト」の歴史をなぞるような文化を発展させ、ナワバリバトルはある種のスポーツのような存在にまで昇華された。
その後シオカラ地方では「豊漁の祝いと、さらなる海への畏れを唄った」シオカラ節が発祥。後に、アタリメ司令の孫娘であるホタルとアオリが、ちびっこ民謡選手権でこれを歌い、見事優勝。それによってシオカラ節が全イカのDNAに刷り込まれる。ホタルとアオリは、出身地の名前をとり、ユニット名をシオカラーズと命名し、活動開始。イカ達の間でトップアイドルとなる。
タコの地下生活開始
大ナワバリバトルに敗北したオクタリアンは、活動場所を地下に移す。ドーム状のコミューンをいくつも形成し、ドーム間の移動をヤカン型の転送装置で行うようになる(このドームが、ヒーローモードの舞台である)。
オクタリアン、電力不足到来
ヤカン転送装置などの多くのマシンによって、オクタリアンの世界が電力不足に陥る。
エネルギー省がさらなる電力不足が予想される事を発表。地下ドームの老巧化も深刻で、市民生活はさらに厳しくなっていった。
芸術家タコランジェロが絵画「失楽園」を発表。敗戦の記憶やイカへの恨みの念が読み取れる。
タコワサ将軍の逆襲
大ナワバリバトルから100年が経ち、オクタリアンの存在を誰も信じなくなった頃。彼らの存在を知るほぼ唯一の存在であるアタリメ司令は「New!カラストンビ隊」を結成。アタリメ司令本人に加え、孫娘でありシオカラーズでもあるホタルとアオリを隊員に任命し、ハイカラシティー地下「タコツボバレー」で、オクタリアン達を警戒していた。
そして、ついに限界が近づいたオクタリアンは、タコワサ将軍とともに逆襲を開始。ハイカラシティの電力の源であるオオデンチナマズと多くのデンチナマズを奪取し、地下世界に逃げ込む(皮肉にも、ハイカラシティにダメージは無かった)。オオデンチナマズの誘拐とプレイヤーの訪れが同時だった事をいいことに、アタリメ将軍はプレイヤーを「New!カラストンビ隊」の隊員3号に任命。デンチナマズの奪還と、タコワサ将軍の退治を依頼する。この時、奇しくも旧カラストンビ対の隊員数と同じ4人が、「New!カラストンビ隊」としてオクタリオンに立ち向かうことになる。
そして、ヒーローモードへ…
フェスとカミ様
イカ達が「カミ様」と拝めるFAX機については、ゲーム内ではほぼヒントが与えられていません。
が、マイナビニュースさんによるインタビューにおいて、製作陣のお二方がこう発言しています。
井上 : イカたちが暮らしている1万2000年後の世界に、これまでのフェスのお題になった「午後の紅茶」や「赤いきつね」と「緑のたぬき」はないんですけれど、今の世界で発信した電波がゆっくりと跳ね返ってきて、6000光年くらい向こうに行ってから、跳ね返ってきて受信したみたいなイメージです。
野上 : ボイジャーみたいな探査機のなかに発信器が積まれていて、地球からはどんどん遠ざかって行っているんですけど、そこからちょっとずつ電波が飛んできて、「ミルクティーとレモンティー、どっちが好き?」みたいな、しょうもない質問が送られてくる。イカたちはよくわかってないけれど、聞かれたからには何となく答えておこう…みたいな感じで、フェスに参加しているんだと思います。
こうやってインタビューでさらっとファンが気になる設定を喋っちゃうんだからぁ〜もう〜。
ま、深く考えてはいないんでしょうけど!
まだまだ謎は多い…
ミステリーファイルをまとめると上記のような歴史になるかと思いますが、ジャッジ君の寿命などまだまだ判明していない謎は多いです。考察してみたいんですが、情報が無さ過ぎて単なる妄想になってしまいそうだったので自重しました。
それにしても、やっぱり魅力的な世界ですねー!ストーリーをデモシーンとかでダラダラ流すんじゃなく、こういう資料的なのでサラッと小出しにしてくる感じスマートで好きです。
今後も大型アップデートや公式ツイッターなどで、考察の材料になる要素が追加・発表されるかもしれないので、要チェックですね!