廃墟っていいですよね。

かつてそこに生活があった面影、時間に抗えない無常感、朽ちた家具や建物の哀愁…。軍艦島は観光地となり、廃墟の写真集が沢山発売され、「廃墟いってきたから写真うpする」的なスレも、ネット上に沢山あります。もちろん。ゲームの世界にも廃墟は登場します。仮想の世界に建築物を作り、それをわざわざ朽ちさせるという一手間は、ゲーム体験をより豊かにしてくれている。それだけ、ゲームにおける「廃墟」には並々ならぬ魅力があるということですね!

今日は廃墟が出てくる素敵なゲームを思いつく範囲で紹介します。

廃墟ゲーム

ゲームの舞台がまるまる廃墟な作品や、廃墟ステージが多く登場するゲームたち。廃墟の中を自由に歩き回れるのはゲームの特権です。「何があるんだろう」「何が起こったんだろう」という興味は、おそらくこの世の全てのメディアに勝るでしょう。

SIREN2

2006年にSCEから発売された、SIRENの続編。SIRENが廃村だったのに対し、今作は島。SIREN2の舞台である夜見島は絶海の孤島であり、軍艦島がモデルとなっています。かつてそこに人が住んでいた感じ、朽ち果てた建造物から漂う不気味さ…。

怖すぎて放送中止になったテレビCMも有名ですね。※観覧注意

siren2-02

siren2-01

ラストオブアス

2013年にNOTYDOGSによって開発されたサバイバルホラーゲーム。実在するアメリカの都市や、コロラド大学などが、美麗なグラフィックによって美しい廃墟として生まれ変わっています。日本人にはあまり馴染みの無い風景ですが、それでも作りこまれた「廃墟感」は最高。ディテールが超細かいから、眺めるだけでもかつての生活が想像できる…。

コロラド大学

アメリカの町並み

朽ちた屋内

FRAGILE ~さよなら月の廃墟 ~

2009年にバンダイナムコから発売されたアクションRPG。「廃墟探索RPG」という触れ込み通り、Wiiリモコンをライトに見立てたり、朽ちたアイテムからかつての所有者の記憶を読み取ったりするところが良い。「国立天文台三鷹キャンパス」「浅草地下商店街」といった実在の地域が廃墟になっていたり、「摩耶観光ホテル」「月ヶ丘わいわいランド」といった実在の廃墟がモデルになっていたり、とにかくその「哀愁ただよう廃墟美」への追求がガチ。廃墟が出てくるゲームの中では一番「廃墟」を楽しめるゲームかも。ただし肝心のゲーム自体はちょっと迷走していて廃墟の邪魔をしています。

摩耶観光ホテル

線路

駅

TOKYO JUNGLE

2012年にSCEから発売されたアクションゲーム。東京に住んでいる身としては、馴染みのある街が実際に廃墟になっていて、しかもそこを歩き回れるのはすごいテンションあがります。ディティールを眺められないので、前述のFRAGILE程とはいえませんが、日本の廃墟を楽しめます。

屋上

荒廃した東京

荒廃した山手線

planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜

2004年にKey(ビジュアルアーツ)より発売された美少女ゲーム。戦争によって荒廃した近未来の街を舞台に、ひとりの男とそこに取り残されたロボットとの奇妙ながらも心温まる交流を描いた作品。美少女ゲームなので、自由にマップを歩きまわったりはできませんが「廃墟」という状況が生み出す「儚さ」や「切なさ」、そして「暖かさ」がとても上手にシナリオに組み込んであって最高。ヒロインがロボット=朽ちていく時間とは無縁の存在、なのも魅力!

人の居ないプラネタリウム

荒廃したデパート施設

稼働しつづけるプラネタリム

風ノ旅ビト

2013年にSCEAから発売されたアクションゲーム。朽ちた遺跡や砂漠を、ふわふわと浮遊する主人公を操作しながら進んでいく。廃墟というよりは遺跡にちかいかもしれませんが、幻想的なビジュアルや、ノスタルジーを感じるストーリーはとても魅力。砂や夕日がキラキラと美しいのも、良い。

綺麗な遺跡

美しすぎる砂と廃墟

fallout3

2008年にベゼスダソフトワークスによって開発されたアクションRPG。核戦争によって焦土と化した地球を舞台に、主人公が父親を探して探索する。中世ヨーロッパ風ファンタジー×スチームパンク的な世界観が朽ちているという多重構造。リアルなモデルによる廃墟よりは少し実在感が欠けますが、広大なマップと荒廃的なストーリーが絶望感とノスタルジーを与えてくれる。というかフォールアウトは切なさよりも寂しさが勝るんだよなぁ。

荒廃した世界

龍が如く OF THE END

2011年にセガより発売されたアクションゲーム。突如として出現した生ける屍・ゾンビによって、未曽有の大混乱に陥った東京は神室町が舞台。歌舞伎町がリアルに再現されている事で有名な龍が如くシリーズの名に恥じない、現代日本の朽ちた感じが良い。どんどん朽ちていく日本の風景が面白い。

神室町天下一通り

朽ちていく日本の町並み

BIOSHOCK

2007年にスパイク(現スパイク・チュンソフト)から発売されたアクションゲーム。荒廃した水中都市「ラプチャー」を舞台に、凶暴化した人間たちからの脱出を試みる。ビッグダディ思い出してぞわぞわする。出口がない絶望感もすごい良かった。

朽ちた水中都市

The Vanishing of Ethan Carter

イーサンカーターの消失

2014年にThe Astronautsより発売されたアドベンチャーゲーム。失踪したイーサン・カーターからの手紙を頼りに、無人で荒れ果てた村「レッドクリークバレー」を探索する。物体が破損した廃墟、とはまた別の、人が居ない廃墟という良さを醸し出しています。主人公がオカルトや超常現象を得意とする探偵なのもあり、しっかりと「廃墟を探索」できるのが魅力。フォトグラメトリーという技術が使われていて、そのグラフィックは息を飲むほど美しいです。

洋物の廃墟

朽ちた駅

S.T.A.L.K.E.R. SHADOW OF CHERNOBYL

stalker

2007年にイーフロンティアより発売されたFPSゲーム。1986年に爆発を起こしたチェルノブイリ原子力発電所を主な舞台に、放射線によって突然変異を起こした生物と、生き残ろうとする人間のドラマ。「チェルノブイリ」というモチーフがすごい緊迫感があります。街や住居の廃墟とは違った、この世と完全に隔離された閉鎖空間みたいなところは、哀愁と恐怖が混在したなんとも言えない空間になりますよね。

チェルノブイリ

portal2

2011年にエレクトロニック・アーツより発売されたFPSのアクションパズルゲーム。空間同士をつなげる特殊な銃「ポータルガン」を駆使して、無人の科学施設・アパチャーサイエンスを脱出する。近未来できれいな研究所が、だんだんと朽ち果てた施設に変わっていくあの感覚…たまらん。

朽ち果てた施設

朽ち果てた施設

廃墟ステージ

ゲーム自体は廃墟な世界観では無いですが、廃墟ステージやエリアが出てくるゲームはたくさんあります。そのなかでも、個人的にグッとくる廃墟ステージを紹介。

ポケモンけんきゅうじょ – ポケットモンスター赤/緑

ポケモンけんきゅうじょ

グレン島にあるポケモンの研究施設。ゲームボーイのグラフィックなので見た目はアレですが、人気が無く、ところどころが崩れたマップから、僕は廃墟をイメージしました。イーブイの進化や伝説のポケモンについての文献が散見されるのもちょっとこわい。フジろうじんとミュウツーの都市伝説を参考にすると、悲惨なミュウツーの実験が行われていたのも、もしかしてここ…

ヲルバ郷 – FINAL FANTASY XIII

ヲルバ郷

グランパルスに降り立った後にたどりつく、ヴァニラとファングの生まれ故郷。数百年を経て花畑はクリスタルの砂で覆われた砂漠になっており、廃墟と化した町には住民の成れの果てと思われるシ骸が徘徊してます。哀愁ただよう廃墟と、幻想的なファンタジー要素がハイブリッドに組み合わさった至極の廃墟!BGMとして流れる「色のない世界」も神曲ですよね〜

シャドーモセス島 – METAL GEAR SOLID 4

シャドーモセス島

世界中が舞台になるMGS4での1ステージ。MGS1の舞台であるシャドーモセスが廃墟になっており、リアルタイムでMGS1を遊んでいたプレイヤーからすると、雰囲気ノスタルジーではなく、リアルな哀愁が沸き起こってきてやばい。

海洋探査人工島 – FINAL FANTASY VIII

海洋探査人工島

ワールドマップの端っこにある、絶海の孤島の研究施設。G.F.のバハムートが手に入ったり、アルテマウェポンとバトルできる思い出深い場所。人工的な施設に、植物が絡み混んでいる景色、そして薄暗い中で青白く光る海。いやー、幼心ながらかなりわくわくしました。

遊園地 – サイレントヒル3

遊園地

これは有名ですね!不気味なうさぎ「ロビー君」と一緒に、記憶の中に刻み込まれています。朽ちた遊園地にロビー君を配置したコラ画像とか流行ってたなぁ。

ラネール砂漠 – ゼルダの伝説スカイウォーソード

ラネール砂漠
ラネール砂漠、廃墟

かつて「時空石」と呼ばれる鉱石を発掘・加工していたラネール錬石場とセットで思い出に残ってます。「時空石」とつかって、現代と過去をリアルタイムに切り替えて進んでいくステージなんですが、ここに登場する「古代のロボット」がなんとも可愛くて…。現代で蘇らせると、今はもういない家族の話とかし始めて…泣ける。

城下町 – ゼルダの伝説時のオカリナ

城下町

マスターソードを台座から引き抜いて7年経ってしまった城下町。かつて賑わっていた街は荒廃し、リーデットが徘徊する廃墟とかしていた…。
幼心ながらすごい怖かったのを覚えています。なんでだぁー!ってリーデットに斬りかかったら捕まって殺されたのもいい思い出。笑

アリスドーム – クロノトリガー

アリスドーム

未来のステージ、A.D.2300年に登場する廃墟施設。直前まですげー賑わってたのに、急に荒廃した世界に変貌して、すごい切なかった思い出があります。野生化した機械の群れが地上を徘徊しているのも、ディストピア感あってグッとくる。

チェルノブイリ – コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア

チェルノブイリ

S.T.A.L.K.E.R.とは違いますが、こちらにもチェルノブイリ原発原子力発電所が出てきます。朽ち果てた街並の中でバトルしてると、不安な気持ちになったなぁ。

廃墟とゲームは相性が良い!

廃墟というのは、基本的には立体物が朽ちたものなので、そこを歩き回れるゲームとはとても相性がいいですね。実際に廃墟に行くのってすごいハードルが高いし、危なかったりするので、ゲームの中でそれを楽しめるのであれば万々歳!グラフィックの機能が向上して、綺麗なモデリングが作れるようになることで、ゲーム内の廃墟もどんどん魅力を増していってる気がします。

とはいえ、廃墟探索そのものをテーマにしたゲームって本当に少ない。やっぱり、アブノーマルな趣味なんでしょうか。個人的には、FRAGILE〜さよなら月の廃墟〜が廃墟ゲーとしては至高だと思っています。(ゲームとしてはアレですが)どこかの!どなたか!今こそ、和風の廃墟探索ゲー作ってくれ〜!