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【レビュー】光に当たるな!影を使う謎解きゲー「One Upon Light -影の向こうへ-」

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iOS版のドラゴンクエスト4を遊び始めました。コウノ アスヤ(です。

今回レビューするのは「One Upon Light -影の向こうへ-
あまり話題にはなっていませんが、謎解き系のインディーゲームということで個人的に楽しみにしていたゲームです。

モノクロな見た目!光と影!僕の好みをつついてくるルックスですが、はたして!?

One Upon Light -影の向こうへ- とは

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One Upon Light -影の向こうへ-は、シンガポールの国立シンガポール工科・デザイン大学(SUTD)のチームがlockqu制作している、見下ろし型の謎解きゲーム。
なんと!大学ですか…すぎょいです。

光と影の世界に捕えられ、光に触れてはいけないことだけがわかった主人公。そのモノクロの世界で周囲のさまざまな物を操りながら、影から影へと渡り歩くことに……。なぜこの場所にいるのか、なぜ光を恐れなければならないのか、主人公はその理由を探す旅に出ることになる。20以上に及ぶ様々なアクションパズルステージを進んで謎を解き明かそう。

ゲームのルールはとても簡単。
「一定時間以上光に当たったら死ぬので、光を避けてゴールまで行く」だけ。

ちなみに、IGF Chinaという中国で行われたインディーズゲームのフェスティバルでは,2013年のBest Game Awardを受賞しています。
結構すごいらしい。

面白かったが、全体的には不満が残る

影を使って、光を避けていく

謎が面白い

影というのは流動的なもので、物体と光源の位置によって形も向きもぎゅんぎゅん変わります
それが上手く組み込まれた謎解きのギミックは素晴らしいとしか言えない。
頭を使い、タイミングを読み、サッと影を駆け抜ける瞬間は超気持ちいい!

物語中盤で、影をその場に留める事ができるようになるが、それもまたアクセントになってて謎解きの幅を広げてます。
よく思いつくなぁと思う。

ルックスが良い

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シンプルかつ、どこかダーク。
モノクロの世界でテクノロジーが崩壊しているような世界観は、僕の好物です。
その感じはどこかLIMBOっぽく、そしてPortalっぽい。
と思ったら、本当にこの2つを参考にしているっぽくて、ちょっと鳥肌。
[TGS 2014]光に照らされたらアウト。モノクロ画面が印象的なアクションパズル「One Upon Light」プレイレポート

このゲームの世界観は、それだけでキャッチーだし、そこが素晴らしい。
その辺りのセンスはとても良い。

物語は消化不良

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多くを語らないスタイルだが、語られない部分に興味がわかなかったです。
世界がダークだから、気分も落ち込み、モチベーションがなくなっていっちゃう。
そして、それを補うほどの推進力が用意されていない。

Portalを参考にしているのなら「何かを知っていそうなサブキャラ」を出したり、ダークな世界観を中和する明るいサブキャラを配置すべきだったんじゃないでしょうか?
それか、Gladosのような中性的かつ魅惑的な存在を…すみません、趣味が出そうだ。

ラストがひどい!笑

ラスト付近はヤバイ
最後の最後で、謎の覚えゲーゾーンが登場し、イライラがマックスに達しました。あれはダメだろ!笑
乗り越えようという動機も無いし、アトラクションも理不尽なものが多い。
やっとこさ乗り越えてゲームをクリアしても達成感があまり無かったのは残念でした。
本当に、そこが残念。

値段を考えると、損は無いゲーム


総プレイ時間5時間くらいで、1000円ぐらいで遊べるのでけっこうお得です。
ダメな部分も目立ちますが、謎解き自体はとても面白いので、そこが割り切れると普通に楽しめると思います!

オススメ…うーん、それなりにオススメです!

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この記事を書いた人

asuyakono

コウノ アスヤ

1992年生まれ、岡山県出身。武蔵野美術大学デザイン情報学科を卒業した後、都内でデザイナーとして活動中。小さい頃からゲーム好きで、四六時中ゲームのことを考えている。

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