マンガ「懲役339年」のストーリー構成力が尋常じゃない。これは生まれ変わっても読みたい…!
「生まれ変わっても読みたい」なんて、僕が言えるわけ無いもんなぁ…
こんにちわ。コウノ アスヤ(@asuyakono)です。
いつもなら冒頭で御託を並べるんですが、今日はそんな無駄なことをするつもりはありません。
「懲役339年」というマンガが本当に面白いので、つべこべ言わずに紹介記事を書きます!
類似マンガ、一切無し
転生が信じられている世界で、大罪人の生まれ変わりとして、生まれてからずっと刑務所ですごす少年ハロー。前世の記憶もなく、罪の意識もなく、ただひたすら罪を償う2代目ハローの日々とは!?かつて見たことのない世界観を若き鬼才が描く
まずあまり聞いたことの無い設定ですよね。どういう物語になるのかワクワクしてしまう。
転生が信じられている世界で懲役339年を言い渡された大罪人ハロー。監獄息を引き取った彼の生まれ変わりである2代目ハローは、産まれるやいなや監獄にブチ込まれる。
そんな彼の担当になる看守アーロックは、「覚えのない罪」を償い続ける2代目ハローを見て、自らが犯した罪に悩みます。
ありえない設定なのに、リアリティがある…。セリフやコマの端々から、丁寧さを感じます。
「覚えの無い罪」「忘れることの出来ない罪」そして、「償う」とはどういうことなのか…第1部からして既に、重い内容でありながらとても明るく軽いテンポで読ませてくる手腕。恐れ入ります。
第1部はこの2人の関係が描かれ、既にかなり面白いのですが、第2部からはさらに面白くなってきます。
2代目ハローとは打って変わって、3代目ハローはとても出来た人間で、優しい愛をもった人間に育ちます。
大罪人の生まれ変わりなのに「優しい心を持つ良い人」に育ってしまった彼は、現世で悪逆の限りを尽くした大罪人と対立することで、「覚えの無い罪に反省はできるのか」という問いかけに悩み始めます。
そこに、第1部にも登場した看守「アーロック」が老いた姿で登場。なんと、十数年の時を経て、彼は所長に。
この辺りから、4代目ハロー、5代目ハローと、世代を跨いだ壮大な物語が展開していきます(どこまでいくのかは読んでのお楽しみ)。
特に第3部は、主人公シナトと女の子として生を受けた4代目ハローのラブロマンスにもなっていて、面白いのにすっごい切ないメチャクチャ良い話になってます。
そして、皇憲隊とよばれる国の部隊が、何故か監獄にやってきて…「戦争」「死」という単語が飛び交い始めます。「いのち」の重さをしっかりと描いてあって、ハローの残酷な運命に心が苦しくなる…
どんどんスケールアップしていく物語
生まれ変わりを重んじる「教典」の存在を疑い始めるアーロック、そして時を同じくしてそんな歪んだ世界を正そうとする組織「メーゲン」の登場。
ハローの脱獄を企てるメーゲン、アーロックが探りだした「教典の闇」そして、何代にもわたって繰り広げられる人間ドラマ…!
くそ!書いてたらまた1から読みたくなってきた!!!!!
Amazonレビューも高評価
ダライ・ラマの様に、亡くなってすぐに転生することが、信じられている世界で、懲役339年の刑を受けた罪人の転生者として認定された者が、生まれてすぐに刑務所に入れられ、死ぬまで刑期を務めるという奇抜なストーリー。
今のところ、3人の人物のストーリーが展開されたが、まだまだ刑期が残っている。刑期が終わるまで続くのか、それともどこかで違う展開となるのか、全く予想がつかない。
久し振りに面白い漫画。次巻が非常に待ち遠しい。
前巻までで前世や教会への疑念を膨らませた後、この2巻で本格的に物語が動き出します。
今回登場するのは5代目ハロー、そして6代目ハロー。
5代目が「自分」として覚醒するまで1冊使ってしっかり描かれているので、今後が非常に楽しみになりました。
なにより、きっと来るであろう5代目と6代目の邂逅が待ち遠しい。現在刊行されている中でも個人的にかなりの注目作。
今後もさらに目が離せない。
いやぁ本当に期待を裏切らず最後まで楽しませてくれました。
漫画を買う時に、ストーリーの面白さを重視している方には絶対お勧めできます!
絵はまだまだ発展途上かもしれませんが、私はストーリーに合った味のある絵だと思います。
1~3巻までまとめ買いしましたが、最終巻が待ちきれない。
これから何度も読み返したい漫画です。
素敵な作品をありがとう。
まだ完結してない3巻の時点で、感謝を述べたくなる気持ち、わかります。わかりますよぉ!
小ネタもきっちり
「懲役339年」はWEB連載の漫画ですが、発売されている単行本に隠された小ネタも見逃せません。
ファンサービスに暇が無い、伊勢ともか先生にぶどう酒で乾杯。
「伊勢ともか」の名よ、もっと広まれ
「伊勢ともか」先生は、計算なのか天才なのかわかりませんが、「どうでもいいコマやセリフ」が極端に少ない漫画家なんですよね。逆を言えば、全てのコマ・セリフに意味があるといいますか。散りばめられた点が線になり、そして大きな面になっていく気持ちよさ。物語として非常に気持ちがいい作りになってます。
そして、感動のラストを迎え、物語の終わりを見届けた時。僕はそっと本を閉じ、余韻に浸りたい気分になりました。壮大で、切なくて、力強くて、そして面白い!
本当に、このマンガ、オススメです!来世でも読みたい。
ちなみに、懲役339年は、裏サンデーによる公式ページにて、第2部まで無料で読むことが出来ます。試しに読んでみてください。