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女子高生がボードゲームを遊ぶマンガ「放課後さいころ倶楽部」が面白すぎ!これは遊びたくなっちゃう

これは絶対アニメ化される…!

こんにちは!コウノ アスヤ(です。

孤独のグルメ」や「東京シャッターガール」など、実在するモノゴトを紹介するようなマンガを、僕は勝手に「カタログマンガ」と読んでいますが、優れたカタログマンガのいいところは「マンガとして面白いのに、登場するモノゴトを実際に自分も楽しめる」ところです。

今回紹介するマンガ「放課後さいころ倶楽部」は、なんとボードゲームのカタログマンガ。ボードゲームを紹介するマンガなんて地味なんじゃないのか…?と思ってましたが、読んでみると超びっくり。

このマンガ、ボードゲームの魅力を余すところ無く伝えつつ、マンガとしても超面白い、めちゃくちゃよく出来たマンガでした!

ボードゲームを遊ぶ、3人の女の子たち

春の京都――――― 見知らぬ街に引っ越してきた女子高生の綾。 彼女とはじめて友達になったのは、 引っ込み思案な同級生の美姫。 ある日の放課後、委員長の翠の後をこっそりつけて綾たちが訪れたのは、 アナログゲーム専門店、その名も「さいころ倶楽部」!! 思わずやってみたくなる、本場ドイツのボードゲームも満載!! 「楽しい」を探す少女たちと、心躍るゲームの世界へ!!

このマンガは、数話ごとにテーマとなるボードゲームが登場し、それを「綾」「美姫」「翠」の3人が遊ぶという構造になってます。

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遊び終わったボードゲームはしっかり解説。ここの作者である中道裕大先生のコメントもボードゲーム愛がにじみ出てて必読。

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紹介されるボードゲームはどれも面白そうなものばかり。

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しかも、それぞれのボードゲームを遊ぶ女の子たちが本当に楽しそうで、対面型ボードゲームのキモである「誰かと遊ぶ面白さ」がすごい伝わってきます。

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淡々とボードゲームを紹介するのではなく、しっかりと「遊ぶシチュエーション」「遊ぶメンツ」そして「遊び方」を上手い具合に描いてて、まったくもって退屈しません。っていうか、普通にマンガとして面白い。それもそのはず。

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それぞれのキャラクターにはしっかりと性格と背景があって、彼女たちが「何故ボードゲームを遊ぶのか」「遊ぶことでどうなるのか」をしっかりと描いているからです。

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とにかく楽しいことが好きで、いつも元気な「綾」は、ボードゲームを通して色々な人達をつなげていくし、人とコミニュケーションを取ることが苦手だった「美姫」は、ボードゲームを通して「誰かと仲良くなること」の良さを知っていく。そしてプライドが高くて照れ屋な「翠」は、ボードゲームを通して「本当に仲の良い友達」を見つけていきます。

さらに、メインの3人以外にも様々なサブキャラクターが登場し、それらも上手い具合にボードゲームと絡めてきていて圧巻。

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綾の事が気になって仕方がない少年 翔太

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翠がバイトするボードゲーム店の強面店長。この人もいいキャラしてます。4巻からは、ボードゲームの本場ドイツ出身の外人っ娘「エミーリア」も仲間入り。

スクリーンショット 2015-10-04 17.57.35かわいい…。(実は、4巻のこのタイミングで本場ドイツのボードゲーム娘を登場させたりするのも、マンガ的にすっごい上手かったりします)

各ボードゲームが一番映えるシチュエーションが自然に成り立ち、そのボードゲームによって各キャラクターがより際立っていく。こんなよく出来たマンガって他にありますかね…?

巻数が進むにつれて、「ボードゲームを作るということ」だったり、「ボードゲームという文化について」だったり、そのテーマはぐんぐん広がっていって面白さが倍増していきます。

ボードゲームの良さとは、どこにあるのか

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ボードゲームはゲームである前に、ひとつの「コミニュケーションツール」であり、人と人とをつなぐ架け橋でもあります。「放課後さいころ倶楽部」は秀逸なボードゲームのカタログマンガでありながら、誰かと知り合い、遊び、仲良くなっていく素晴らしさを描いたとんでもなく良くできた作品でした。

多分このマンガは、ボードゲームがもう少し盛り上がった辺りで丁度良くアニメ化され、ボードゲームブームを爆発させる火種になるはず。今読んでいて、損はないと思いますよ!

放課後さいころ倶楽部は、現在第5巻まで発売中です。

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この記事を書いた人

asuyakono

コウノ アスヤ

1992年生まれ、岡山県出身。武蔵野美術大学デザイン情報学科を卒業した後、都内でデザイナーとして活動中。小さい頃からゲーム好きで、四六時中ゲームのことを考えている。

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