超ゲームウォーカー!

search

【感想】ゼルダ無双 / ちゃんとゼルダっぽい!コラボとはかくあるべき

ゼルダ無双

今日も元気にいきましょう。コウノ アスヤ(です。

無双シリーズとゼルダシリーズがコラボした「ゼルダ無双」というゲーム。発売当初は「はぁ?無双シリーズぅ?いらねーよ!」って思ってたんですが、先日ついに遊ぶ機会がありました。

そもそもゼルダ無双って、システムが無双シリーズ、面の部分がゼルダなのでターゲットはゼルダファンなんですよね

気づくのが遅すぎた!!!

食わず嫌いをしててごめんなさい。ゼルダ無双、普通に面白かったです。

どちらのシリーズファンかでプレイ感は変わってくる

誰も想像しえなかった夢のコラボレーションが実現!世界中のファンを魅了する任天堂の「ゼルダの伝説」シリーズと“一騎当千の爽快感”をコンセプトに進化し続けるコーエーテクモゲームスの「無双」シリーズが融合し、究極のアクションゲームがここに誕生!!

まず忘れてはならないのが、このゲームは「ゼルダファンを無双シリーズに、無双ファンをゼルダシリーズに引き込むためのコラボレーションタイトル」だということ。つまり、ゼルダの伝説シリーズのファンである僕にとっては「ゼルダっぽさ」があるかどうかが最も重要であり、その次に「無双シリーズ」の面白さがあればいいと思うわけです。プレイヤーがどちらのシリーズのファンなのかで評価が変わってきそうなものですが、僕はがっつりゼルダの伝説シリーズのファンなので、そちらの視点から感想を述べていきます。

ゼルダ感は申し分なし!

いきなり答えが出てて申し訳ないんですが(笑)、世界観やキャラクター、武器などのビジュアルはもちろん、それ以外の部分もしっかりゼルダっぽかったので安心しました。

例えば、黄金のスタルチュラ。各ステージに1匹ずつ潜んでるこいつを集めるという収集要素があります。
黄金のスタルチュラ

例えば、各ステージに出てくる巨大ボスとのバトル。「爆弾」や「弓矢」といったおなじみのアイテムをおなじみの用法で使って、ボスの隙(ウィークポイント)を狙います。
キングドドンゴ

それ以外にも、敵を全滅させたら宝箱が出現したり、ハートの器を4つ集めたらライフが1増えたりします。ゼルダですねぇ。
ハートのうつわ

ビジュアルに関しても、キャラクター達のデザインが細かいところまでシリーズを踏襲してあったり、その戦い方も各作品のエッセンスがふんだんに盛り込まれていて、ファンなら絶対に「うおぉー、それを武器に使うんか!」といった感動を味わえると思います。
ラナと大樹このチョイス、信用できる。

ガノンドロフルト姫やアゲハ、ガノンドロフまで、登場するオールスターは全員操作する事ができます。嬉しい。

遊んでいて「あ、これはゼルダだ!」とちゃんと感じるというのは一番重要なんじゃないかなぁ。この辺りの情報は全部公式サイトで普通に公開されてましたが、遊んでみないと分からない「なんかゼルダっぽさあるわ」感は、敵のモーションや効果音の鳴らしっぷりから感じるのでしょうか。言語化できなくて申し訳ありませんが、とにかくゼルダっぽいんです!大丈夫です!(笑)

もうこの時点で、あ、もっと早く買っとけば良かった。ちゃんと面白いじゃん。って感じでした。後悔。

さすがに、オリジナルキャラクターのラナとシアに関してはゼルダっぽさはこれっぽっちも無いですが、彼女らは「無双枠」だと思うので問題ないでしょう。可愛いしエロいし。ゼルダシリーズってあんまり露骨に可愛いキャラいませんからね。
シアシアのエロみがヤバイ。ゼルダの伝説にそんなおっぱいねーよ。

無双タイトルとしての面白さ

無双シリーズは、大量の敵を簡単な操作でなぎ倒しながら、壁で囲まれたいくつもの「拠点」を制圧していくゲームです。お恥ずかしながら僕、無双系はずっと食わず嫌いしてて、ゼルダ無双で初めて「無双シリーズ」を遊びましたが、かなり面白くて驚きました。シリーズ初プレイなので、ゼルダ無双だけの感想になってしまいますが、この面白さのミソは「攻守のバランス」そして「不必要な要素のスポイル」の2つなんじゃないかと思います。

攻守のバランス

スクリーンショット-2015-07-15-0.02.28
広いマップの中で大量の敵を気持なぎ倒す「爽快感」。そして、気を抜いていると仲間がやられそうになったり、敵に拠点を制圧されそうになったりする。無双シリーズはこのジレンマのバランスがとても良く出来てますね。どちらかというと、爽快感に比重が置かれているバランスですが、「ひゃっほーう!」と「あ、ちくしょう!」が交互にやってきて、ただただ遊んでいて楽しい。このバランスがもう少し敵側に寄っていれば爽快感がぶつ切れになってしまうし、プレイヤー側にあってもボタン連打でクリアできるつまらないものになっていたはず。

ゼルダ無双オリジナル(なのかな?)要素である、シリーズのボスキャラをモチーフにした巨大ボスとのバトル。これによって、爽快感が損なわれるんじゃないかと思われがちですが、意外といいスパイスになってますね。連打で簡単爽快感、たまに訪れるピンチ、そして最後に登場するちょい謎解き巨大ボス。無双シリーズの中にゼルダっぽさを組み込んだいいシステムだと思います。楽しい。

不必要な要素のスポイル

スクリーンショット-2015-07-15-0.08.19
ゼルダ無双には一応ストーリーモードが用意されていますが、短かいしあっさりしてるしで、ストーリー性はかなりスポイルされています。まぁこのゲームにおいてはそんなものはノイズというか、ただただ遊びの面白さと気持ちよさだけが用意してある吹っ切れ感はむしろシンプルで良いですね。こっちは爽快感味わいながら敵をなぎ倒しているのに、同時に濃密なドラマが展開されてたらどっちに集中すればいいのか分からなくなりますしね。ステージの間の語りシーンに少しだけ語りが入りますが、もはやそれすらも飛ばしたくなるレベル。

難しすぎない育成要素

shop_b_b
キャラクター毎にレベルが用意されていたり、武器を合成したりスキルを付けたりする育成要素が用意されてますが、これもそこまでガチなものじゃありません。レベルはルピーを積めばガンガン上げることができるし、武器のスキルも片っ端からつけていけばコンプリートできます。育成はあくまでおまけ。そこをサボるとクリアできない、みたいな難易度にはなっていないので安心できます。あ、でもやりこんでいくと育成も重要になってくるみたいですよ。

アドベンチャーモードが本番

adventure
ストーリーモードはもはやチュートリアルといえるレベルの長さなので、各ステージで特殊な目標が設定されるアドベンチャーモードのほうが本番だと言えます。3分以内に500体倒せ!とか◯◯を守れ!とか、チャレンジーモードっぽいイメージ。アドベンチャーモードは相当なボリュームがあり、初代ゼルダの伝説を模したマップもファンには嬉しいところ。(僕はまだ全部クリアできてません)

”深み”は無いので注意

「攻守のバランス」に関しては良いんですが、「不必要な要素のスポイル」に関しては、人によっては「中身が無く、薄っぺらい」と感じるでしょう。個人的には「重要なのはそこじゃないよな」と思いますが、超歯ごたえのある難易度を緻密な育成で突破する、みたいな楽しみが好きな人には、すこし単調に思えてしまうかも。

2人強力プレイが一番楽しい!

coops
と、ここまで書いてきましたが、実際このゲームは2人協力プレイが真骨頂です。一人プレイとか序の口です。二人で攻略できるぶん難易度は若干下がりますが、ゲームパッドとテレビで快適にプレイできるし、「そっちよろしく!」とか「やべー!死ぬ!」といった声の掛け合いがとにかく楽しい。

購入当日、本当にたまたま友人が家に遊びに来ていたので(しかもゼルダファン)、二人して声をあげながら楽しんでしまいました。未クリアのミッション(それも難しめ)を二人で強力プレイしながら進んでいくのが、最高の遊び方かもしれません。

追加DLCが豊富

スクリーンショット-2015-07-15-0.33.06
なんか追加DLCがすごい数出ていて(そしてどれもボリューミー)、それも魅力のうちの一つかと思います。一つ一つのDLCがちゃんと作られているように思えるし、それを購入しなくてもちゃんとゲーム自体は遊びつくせるようになっていますしね。もっと遊びたい人だけがDLCを買ってもっと遊ぶ。いいじゃないですか。良い仕組みだ。

ゼルダファンの僕は満足しました

なんか全体的に褒めていしか居なくて自分でも気持ち悪いですが、余計な要素が入ってない、とても筋が通っててわかりやすいゲームです。「あれが足りない!」とか「ここが物足りない!」みたいな声もあるかと思いますが、無双シリーズにそれを求めるのってなんか違うというか、このシンプルさだからこそ面白い部分はあると思いまうs。

ゼルダ無双は、無双シリーズであるのと同時に、ゼルダの伝説のファン向けゲームでもあります。そしてその、ゼルダファン向けの部分に関しては本当に信用していいと思います。細かいディテールから、ゲーム全体に関わるシステム部分まで上手くゼルダっぽさが加えてあるとても良く出来たゲームでした。ゼルダファンなら、遊んでおいて損は無いと思います。そして、ハマってしまったらガチな無双シリーズを遊んでみるのが良いのではないでしょうか。

ゼルダ無双 公式サイト

この記事をSNSにシェア

feedly Feedlyで購読

この記事を書いた人

asuyakono

コウノ アスヤ

1992年生まれ、岡山県出身。武蔵野美術大学デザイン情報学科を卒業した後、都内でデザイナーとして活動中。小さい頃からゲーム好きで、四六時中ゲームのことを考えている。

アクセスランキング