コウノ アスヤ(です。

ディズニーのアニメーション映画「インサイド・ヘッド」を家で観ました。公開当時はドリカムの謎スライドショー事変のせいで見る気がうせてたんですが、結論から言うと正解でした。何故かと言うと、開始5分でうるっときて、中盤からずっと涙が止まらなかったからです。これは映画観で観てたらアカンかったやつや。

感情や脳の働きを、緻密に描いた映画

田舎町に暮らす11歳の女の子ライリーは、父親の仕事の影響で都会のサンフランシスコに移り住むことになる。新しい生活に慣れようとするライリーの頭の中では、ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ、ムカムカたちが、ライリーの幸せのためという強い気持ちが原因で衝突していて……。

ラジオ「ウィークエンド・シャッフル」で宇多丸師匠が絶賛し、ラジオ「たまむすび」で町山智浩さんが絶賛し、あとまぁ知らんけど多分みんな絶賛してる映画

表向きは普通の子供向け映画なんだけど、観てみると、どう考えても大人向け、言い換えれば「子供時代」を乗り越えた人向けの映画でした。

ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ、ムカムカら5人の感情やりとり全てに「あぁ、こういう感情の動きあるわ…」と共感してしまうはず。特に、物語のメインになってくるヨロコビがカナシミにとるきびしい態度は、まんま「いや、けっこうそう考えちゃってない?」と身につまされる思いになる。

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ライリーの頭の中、記憶や想像によって構築された世界を冒険するヨロコビが、次第に「カナシミという存在を認め、肯定していく」姿に、僕たちは絶対に自分自身を重ねてしまうはず。2人の姿が、小さいころから今までにかけての「言いようのない感情」であったり、「辛い気持ちと、こんなんじゃダメだという気持ちのジレンマ」みたいなものの象徴になってて、あんなことやこんなことを思い出してしまってボロボロ涙が出てきて自分でもビックリした。

と同時に、物語の主人公でもある「ライリー」自身にも感情移入しちゃって、2重に心を揺さぶられてしまう始末。

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物語に登場する「記憶ボール」「人格の島」「夢の制作スタジオ」のような、脳の働きのメタファーとしての世界は、子供が観ればワクワクするような映像に、大人が観れば「腑に落ちる」ような設定になっていて、終始「うっわ、わかるわこういう感じだわ」と1人ではしゃいでました。家で良かった。

あと、子供特有の創造性(自分で考えたキャラクターとか、白線からはみ出たらマグマ!とかそういうの)とか、理屈じゃない感情(とにかく私の事を愛してくれる男の子こそ最高!みたいな)というものを、見事にキャラクターとして登場させてるのが素晴らしい。そいつの一挙手一投足やセリフの一つ一つによって、時には笑ってしまったり、時には恥ずかしくなったりする。そして最後には、自分自身そうしてきたように、彼らを踏み台にし、成長し、そして忘れていく過程を、しっかりキャラクターの演技で表してる。なんなの。ディズニーなんなの。

多分、ここ数年で1番泣いてしまったと思う

観終わった後、なんか今まで自分が感じてきた「ポジティブな気持ち」だけじゃなくて、「ネガティブな気持ち」の方も決して無駄じゃなかったんだなって思えました。そんで、これからどんな気持ちになったとしても、それはそれで立派なひとつの「感情」なんだよと、教えられた気がします。

登場キャラクターの物語を通して、自分自身の人生を振り返る事ができる。こんな映画マジで見たこと無いです。もっと早く見ておけばよかったです。ここ数年で1番「うわぁー!」って泣けてしまう映画でした。こりゃ大人が褒めまくるのもわかりますわ。

カナシミちゃんホンマええやつですわ。カナシミに抱きつきたい。

以上です。