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1冊の絵本を読むように、美しい世界を触って旅をしよう「Old Man’s Journey」

今日も超ゲームウォーカーにお越しくださりありがとうございます。コウノ アスヤ(です。

銃でドンパチしたり、剣と魔法でドラゴンを倒したりするようなゲームが全てではありません。時には水槽で人面魚を育ててみたり、だまし絵の中を歩いてみたり、ゲームという媒体は一概に体裁を決め付けられないのが何よりの魅力です。

なので「おじいちゃんが記憶を巡って旅をする」みたいなゲームが存在し、それがデザイン賞を受賞するようなことがあっても何も驚くことはありませんよね?

Old Man’s Journeyとは

ウィーンのゲームディベロッパーBroken Rulesによって開発された絵本調のパズルアドベンチャー。邦題は「おじいちゃんの記憶を巡る旅」

ある日、海辺の家で1人暮らしをしているおじいさんの元に届いた1通の手紙。その手紙を読んだおじいさんは、大きなリュックを背中に担ぎ、導かれるように旅を始めます。

プレイヤーは、画面をタップすることでおじいさんを導き、ステージをスワイプして動かすことにより道を作っていきます。

スワイプとタップ、シンプルな操作でゲームは進む。

ゲームはステージ制になっていて、各ステージをクリアすると、その土地にちなんだ思い出をおじいさんが思い出します。その一枚絵が…本当に綺麗で最高!

ステージをクリアする毎に披露される1枚絵は芸術の極み。

Old Man’s Journeyは、ゲームでありながら、その優れたデザインによって2017年のApple Design Awardを受賞してます。この賞は、過去にもMonument ValleyやAlto’s Adventureといったゲームが受賞していて、その辺りの受賞作品と並べてみてみても納得の選出であることは間違いなしです。

遊べる絵本、読むゲーム

このゲームは、ゲームだと思って遊び始めると拍子抜けするかもしれません。何せ、アクションや攻略といった概念は殆ど存在しておらず、謎解きという程でもないわずかなギミックを除いては、ほぼ一本道かつ短時間でクリアできてしまうんですから。

ゲームは美しい海辺から始まる

しかし、それと引き換えに生まれているのは、なんともいえない心地良さだと思っています、ゲーム性なんて皆無なのに、なんか遊んでてすごいヒーリングされるというか、和むんですよね。温かみのあるグラフィックと音楽、そして明快かつ簡単な操作性によってまるで1冊の絵本を読むように遊べる。これがOld Man’s Journeyの良さだと思います、

遊んではじめてわかる良さ

恐縮ながら、この「心地よさ」は多分、遊んでもらわないと100%しっかり伝わらないんじゃないかなーと思ってます。

紙の質感や絵の具の繊細さを感じる絵本調のグラフィック。民族調の可愛らしい音楽。全てが絶妙に組み合わさった絶妙な遊び心地。

おじいさんは、あらゆる景色の中をお進む

テキストやセリフが一切使われずにゲームは進み、ステージをクリアする度に、美しい一枚絵によっておじいさんの記憶を追体験していく。この時、流れるサウンドに褪せたようなエフェクトがかかるのも気が利いてて悔しい。画面の色んな場所に触るとちゃんとリアクションを返してくれるのも細かくて楽しい。ついつい色々タップして反応を楽しんじゃう。

フラッシュバックする記憶を頼りに、ストーリーを想像する。

プレイヤーは、遊びながらおじいさんの過去を想像し、共感したり応援する気持ちになりながら、彼をどんどん旅の終着点に導いていく。

ゲームであるということ

こういう、操作性やゲーム性を極力廃して、1冊の本を読むように、1本のショートムービーを観るように楽しめるゲームが僕は好きです。他媒体にくらべて、ぐっと主人公との一体感が増すし、プレイヤーの操作に世界が反応してくれることによって、更にのめり込める。音楽によって感情がグッと引き出されて、エンディングで疲れとともに達成感を得る。

おじいさんは、プレイヤーは何を考えるのか。

「ゲームでしか味わえない感動がある」

このゲームは、その言葉をやりごたえやボリュームというアプローチではなく、短時間で味わえるデジタルで総合的な娯楽作品として体現しています。

あなたも、この不思議で心地よい新手のスマートフォンゲームで、体験してみてください!

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この記事を書いた人

asuyakono

コウノ アスヤ

1992年生まれ、岡山県出身。武蔵野美術大学デザイン情報学科を卒業した後、都内でデザイナーとして活動中。小さい頃からゲーム好きで、四六時中ゲームのことを考えている。

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