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ローポリゴンとハイサウンドの絶妙なマッチ感が堪らない「アフター・ジ・エンド:忘れられた運命」

本日も超ゲームウォーカーにお越し下さりありがとうございます。コウノ アスヤ(です。

スマホではめっきり数百円でサクッと遊べるゲームばかり遊んでいます。その時にチョイスの参考にするのが「見た目が美しいかどうか」なんですが、アフター・ジ・エンドもまた、その綺麗なグラフィックによって僕の親指をダウンロードボタンへと誘導してきました。いやはや、たまったもんじゃない。

アフター・ジ・エンド:忘れられた運命

「アフター・ジ・エンド:忘れられた運命」は、NEXON MよりiOS、Android両プラットフォーム向けに配信されている3Dパズルアクションゲーム。プレイヤーは、荒廃して砂漠と遺跡だけになった世界を旅する旅人となり、遺跡や秘境の仕掛けを解いて進んでいきます。別の時間軸に存在する「父」の存在を感じる粋な演出によって、シンプルなのになんだか奥深さを感じる作り。

美しきローポリゴン

本作の特徴は何と言っても、このグラフィック表現。

序盤のステージ。本作の魅力が詰まっている

1990年代のゲームを彷彿とさせる、ローポリゴン表現。最近だとTIME LOCKER – Shooter
などが似たような表現で話題になっていました。ドット絵もそうですが、敢えて少し古めの表現を現代でやる、みたいなアプローチは僕らより若い世代のゲーマーには逆に新鮮なんでしょうね。僕ですら懐かしいもん。

アフター・ジ・エンドも漏れなくそれ。ローポリゴンでありながら、色使いはトレンドを抑え、ライティングはリアル寄り、被写界深度の表現により手前や奥をぼかしてミニチュアっぽい見た目にしていたりと、かなりポップで可愛い。好みど直球です。

中盤のステージ。景色はどんどん変わっていく

画面スワイプで視点をグリグリ回せるのも好印象。

地味に「音」が気持ちいいゲーム

グラフィックに目が行きがちな本作ですが、アプリを起動するたびに「是非イヤホンを着けて遊んでください」と言われるだけあって、サウンドにとてもこだわりを感じました。

ヘッドホンの使用をオススメしてくるこの自信。

岩が動くとき、ハマる時などのゴリゴリとした音。ものが光ったり、仕掛けが発動した時のなんとも言えない「ピカーンシュワワーン!」みたいな音。けっして派手ではないですが、とてもリアルで耳に心地の良いサウンドです。

謎解きはそれなりに悩ませられる

見た目はカジュアルながらも、謎解きそのものはそれなりに歯ごたえがあります。ステージ上に存在するレバーやスイッチを操作して、遺跡をゴリゴリ稼働させて道を作っていく感覚は、ゼルダの伝説やモニュメントバレーに近いかもしれません。簡単すぎない感じで、僕は好きでした。

音ゲーっぽいオルゴールの仕掛けなどもあったりする。

ただ、仮想パッドで移動、画面スワイプで視点回転、という操作方法がちょっと特殊というか、無理やりスマホで遊ばせようとしてる感じがあるので少し遊び辛かったですね。特にラスト付近、敵をタイミングよく避けながら銅像を特定の位置に持ち運ぶ謎解きがあるんですが、ゲームパッドなら絶対こんなミスしねーよ!というようなミスを連発してしまったのでそこでストレスが…。やはりそれなりの操作を要求されるゲームで仮想ゲームパッドはきついですねぇ。

ノンバーバルなストーリーテリング

基本的にはテキストなしでゲームは続く。

本作もまた、昨今流行りのノンバーバルゲームです。テキストやセリフで物語を説明せず、ユーザーの解釈に委ねるやり方です(厳密に言うとたまーに字幕が出てるシーンがありますが…)。

まぁ、本作に関してはそこまで想像を誘発するようなストーリーでもなく「あー時間軸ね」「あー父親ね」みたいな、新しいことは何もしていない、良くも悪くもありがちなノンバーバルストーリーなので、そこまで深く考えなくていいと思います。雰囲気です雰囲気。なんかおしゃれ!以上!

短く、遊びやすい良作

主人公意外の謎のキャラクターも登場する。

可愛いくて美しいデザインの世界観は、万人に受け入られるんじゃないかな~って思います。プレイ時間も3巻〜5時間ぐらいでとても短いので、サクッと遊ぶにももってこいですね。操作感が少し悪いのだけが残念ですが、そこ以外は総じて完成度の高いゲームでした!みなさんも是非このローポリゴンとハイサウンドのミックスされたパズルゲームを遊んでみてください!

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この記事を書いた人

asuyakono

コウノ アスヤ

1992年生まれ、岡山県出身。武蔵野美術大学デザイン情報学科を卒業した後、都内でデザイナーとして活動中。小さい頃からゲーム好きで、四六時中ゲームのことを考えている。

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